香川県庁舎
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-9
設計は丹下健三。1958年完成・2019年改修。

丹下健三の初期の傑作作品。

かつて近代建築の日本伝統論争の対象になったもの。
梁や柱をコンクリートで作ることが日本の伝統か、精神が日本の伝統か。

そのようなこととは別に、美しい建築です。

幅10cmほどの小梁が精度よく。宮大工が型枠を組み、入念なコンクリートの打設。
職人技です。
これこそが日本の伝統を継いでいるような気がします。
そして、60年経った現在でも美しく、新しく。

1階ホールには猪熊弦一郎氏の陶壁画。

現在も美しい。
案内所で頂いたパンフレット資料。



県民の誇れる建築となっているようです。
イサムノグチ庭園美術館・ジョージナカシマ記念館
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-8イサムノグチ庭園美術館。
ようやく訪れることが出来ました。


施設内の作品は撮影禁止で、パンフレットから。

唯一撮影可能な作品。

彫刻作品はどれも素晴らしい。
積上げられた石垣も。
来て本当によかった。
もう一つジョージナカシマ記念館。



これもパンフレットから。
施設は桜製作所がされていて、丁寧に解説をしていただき、より深く理解できました。

これは、買い求めた絵葉書。
高松には良い美術館・記念館があり、大満足でしたが、撮影禁止ばかりで少し消化不良気味です。
豊島美術館と島キッチン
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-7豊島美術館

アーチスト内藤礼氏と建築家・西沢立衛氏の作品。

広さ約40×60m、最高高さ4.3mの空間に柱が1本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2つの開口部から、風や音や光を取り込み、自然と建物が呼応する空間。
床は水をはじく床仕上げとなっており、そこから小さな水が噴き出し水滴は勾配に従がってとゆっくりと動く。
音が反響して小さな音でも聞こえ、遠くでの水滴の排水音が空間全体に響き渡る。
いつの間にか1時間もそこに滞在。
内部は撮影禁止で写真が載せられないのが残念。
これを発想した内藤礼氏のすごさを感じる。
https://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
島キッチン

設計は阿部良氏。
義弟の丸の内ホテルの総料理長監修していますが、残念なことに休日。
ゆっくりと食事をしたかった。
海の駅なおしま・直島港ターミナル
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-6海の駅なおしま

設計は妹島和世+西沢立衛/SANAA。

細い鉄骨柱がスクエアに並び、薄くつくられたデッキプレートの屋根を支えている。
なんとも軽快な建物です。
直島港ターミナル

こちらも設計は妹島和世+西沢立衛/SANAA。

FRP製の球体を積み上げたようなターミナル。
内部構造は木のフレームで。

海の駅なおしまには流されてなくなった黄色のカボチャが赤色カボチャに。
お出迎えです。
The Naoshima Plan 「水」
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-5
設計は三分一博志氏。

開館時間が遅かったのであきらめていたところ、裏通りの一角に竹小舞の塀があり、のぞき込んでみたらThe Naoshima Plan 「水」がひょっこりと。

「水」をテーマにした三分一博志氏の理念の一つが垣間見れた。
ラッキー。
護王神社
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-4
設計はアーチスト杉本博司氏。2002年。
「家プロジェクト」一つ。

社の周りは大きな白玉石が敷かれている。

本殿はガラスの階段で登ってゆくが、この階段、地面下の石室とつながっており、地下と地上とが一つの世界を形成するとして考えられてつくられたようです。
最終的には、拝殿の床に重さ24トンの大きな平石を置き、フタがされている。

杉本博司の美意識が小さな山の頂にたたずんでいる。
直島ホール
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-3
設計は三分一博志氏。

開館前に訪れたのでホール中には入れなかったが、外観だけでも十分素晴らしさが分かる。
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この施設はホール棟と集会場棟の2棟で構成されており、手前がホール棟、奥が集会場棟。
(その上に顔を出している変わった建物は別の建物。)

ホール棟は何とか見学ができ。トップライトから差し込む光がとても印象的。

太陽光・風・地下水等の自然エネルギーを積極的に活用した三分一博志氏の理念が表現されている。
こんな施設を直島の町民が利用できることは羨ましい。
犬島精練所
2022-06-11
瀬戸内・四国の旅-2
設計は三分一博志氏。2008年。

1909年に犬島製錬所が創業し、最盛期には島の人口は約5000人にもおよんだといわれる。
しかし、銅の価格の大暴落により製錬所は10年で閉鎖。

その近代化遺産である銅の精錬所跡を保存、再生し美術館として。

既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用てつくられている。

カラミ煉瓦とは、銅の精製に伴い生じる廃棄物から作られたレンガのことで積み上げられた塀は力強い。

そこに美術館があるが、撮影禁止ばかりで、写真が載せられないのが残念。

感動する仕掛けがつくられている。

代わりに。
https://benesse-artsite.jp/art/seirensho.html
奈義町現代美術館
2022-06-11
2022年5月に久しぶりの大人の修学旅行。瀬戸内・四国の旅-1


設計は磯崎新。1992年の作品。

幾何学形態のボリュームを大胆に作っています。

館内に入ると宮脇愛子氏の作品でお出迎え。

ステンレスワイヤー作品が水盤に揺らいでいます。

外観で見た円筒状の中は、荒川修作+マドリン・ギンズ氏の作品。

京都の龍安寺が曲面にへばりついて。

床が斜めで、曲面で、空間が天地が分からず、空間識失調症のように。

岡崎和郎氏の空間。
曲面の壁による音の反響が不思議な体験をさせてくれます。
説明が不十分のようなのでパンフレットから。


磯崎新氏の作品を久しぶりに見ましたが、表現がストレイトで、改めて良さを感じました。
軽井沢聖パウロカトリック教会
2019-11-03
設計は井上房一郎邸設計と同じアントニン・レイモンド。1934年。
レイモンドは教会をいくつか設計していますが、こじんまりとしたいい教会です。

内部はレイモンドお得意の丸太を使い、大きな空間を支えるためにハサミを開いたような斜め梁を交差させシーザーストラスという構造にしている。
単純な構造が大きな空間を醸し出している。
井上房一郎邸。アントニンレイモンド
2019-11-03
久しぶりの高崎。高崎には、井上房一郎の功績。

井上邸。設計はレイモンド。

2度目の見学。

レイモンドの特徴の鋏状小屋組。

細い部材ですが、しっかりした構造に見えます。

頬杖をつけることによって軒の出深くしています。

建物中央部にもうけられた、テラス。
いっぱい参考になるものがあります。
洗心亭。ブルーノタウト。
2019-11-03
井上房一郎のもうひとつの功績。
ブルーノタウトの洗心亭。

二間の小さな建物ですが、見晴らしの良い所にたっており、建物は広さだけではないと感じさせます。

レイモンドとタウト。
不思議な繋がりが井上房一郎によって、結ばれています。