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簾戸。

 2007-07-10
7月に入り、そろそろ夏の支度をする時期がきた。
先日、和室の障子を簾戸(すど)に取り替えた。
子供の頃、学校から帰ると、座敷の建具が簾戸に取り替えられ、部屋の様相が一新した記憶が今でも残っている。外庭の緑がまぶしく、初夏の風がふいていたように思う。
0707簾戸01
実は、この簾戸は子供の頃に見た、実家の簾戸である。
特別に簾戸に合せて和室を設計したのではなく、昔から決められている、12尺の柱間隔と、5尺8寸の高さを忠実に守って和室を設計したので、昔の建具がそのまま使うことができたのである。
昔の建物の寸法には、美意識と流通性を持っていろんな寸法が決められていて、場所や時を変えてもどこにでも使えるようになっていた。
これは、着物や他の道具にも当てはまることである。
0707簾戸02
昔の建築を見ていると、身近にある植物や土など材料を上手く使っていることが、簾戸を見ていても良く分かる。
簾戸は、木場潟等の水辺に生えている葦(ヨシ)を使って建具としているが、バラつかない様に、桑の木の横桟で、上手く押さえている。
0707簾戸03
葦(ヨシ)が下まであると、痛みやすいので、腰板を付け、それに透かし彫りをいれ、遊び心を出している。
畳に映った影は、針穴写真機のように庭の緑がぼんやり映って涼しげである。
0707簾戸04
もう一つの建具の腰には、波と鳥の透かし彫りを入れ、夏の暑さを視覚的に和らげようとしている。

このように、日本の昔からのものには、簾戸一つとっても、勉強することが、沢山こめられている。
これらを見直し、もう一度設計に生かしてゆきたい。
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コメント
間違えていたら、ゴメンナサイ。
先日は、Y婦がお世話になりました。
久しぶりの再会で、大変嬉しかったようです。有り難うございました。

アトリエ周辺はゆるゆると過ぎていきますが、日々の生活は大変です。
さしずめ、水の下で一生懸命足ひれをかいて、静かに泳ぐ鴨のようです。
【2007/07/11 08:34】 | アンクルトム~帽子屋さんへ。 #OczajNqA | [edit]
住宅の居心地良さの決め手は、高さもあります。
日本家屋は、床に座して生活してきたゆえ、座ったときの高さが重要です。
茶室の小宇宙はもっとスケールが小さく、貴人口は5尺1~2寸が標準といわれています。

吉村順三先生のスケール感は、本当に良いですね。特に建具に対する寸法感が。
【2007/07/11 08:23】 | アンクルトム~戸井鮮魚良平さんへ。 #OczajNqA | [edit]
木場潟湖畔のアトリエにお邪魔するようになって約ひと月。アトリエ周辺の時はなんとゆるゆると往くことか・・・写真を観ては一人癒されておりました。6月末から忙しくて久しぶりにお邪魔した眼に映った簾戸・・腰の波千鳥がなんとも愛らしい・・七夕さえも忘れ過ごしてしまった数日。怒りたった肩の力がすとんとぬけた。え~い、ままよ。梅雨空を横目に畳で大の字。
【2007/07/10 19:28】 | 帽子屋 #- | [edit]
吉村順三先生も内法5尺7寸という寸法が決定的といえるほど、いい高さの寸法である、と断言してますが、ちょうど私の身長くらいなんですね。意外と低いもんなんですね。今度、日本間を見せてください
【2007/07/10 18:34】 | 戸井鮮魚の良平です。 #- | [edit]












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Author:家楽舎(かがくしゃ)
小松を中心に活動している建築家です。

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