のこぎり屋根(その3)
2017-06-22
のこぎり屋根の内部は、このようになっています。
トラス構造で細い部材でつくられています。

内部の柱も少なくいい空間で、上部からの光で内部は隅々まで明るいです。。

北欧旅行した際のA・アアルトのアトリエです。
サイドトップライトが室内を明るくしています。

数年前に設計をした、今江町のしろやま会館です。
同様な考えです。
失われてゆくのこぎり屋根ですが、現代風に新しいかたちで設計をして行きたいです。
のこぎり屋根(その2)
2017-06-22
のこぎり屋根の建物を探すには、グーグルアースが便利です。屋根の線が、平行に並びすぐにわかります。

小松市内で一番大きい、のこぎり屋根の工場です。

実は、つい先日解体されました。

グーグルストリートでかろうじて見ることが出来ます。

これも、今は解体されてしまっています。

一つの産業建物遺産がなくなっていきます。
時代とともに消えて行くのこぎり屋根。
保存できればと思います。
のこぎり屋根(その1)
2017-06-22
小松市内には屋根の形がのこぎりの歯のような形をした建物がいくつか残っています。
多くは繊維の機織り工場です。

工場として使うには面積が広くなくてはならなく、一つの屋根だと、とてつもなく大きくなりお寺のような屋根になります。

そこで考えられたのは屋根を細分化して高さを抑えています。

もう一つ肝要なのは、屋根の壁面にガラスやビニール波板を設け、建物内部に光を均等に取り入れています。

ほとんどは北面から光が入るようになっています。

これは、直射日光が入ると時間によって明るさが強くなったり弱くなったりで作業場不都合が生じるために、ぼんやりと入る北面からの採光にしています。

絵画のアトリエにも同様なことがされています。

撮影に回っていると、何も使われなくなった建物や、中から織機の音がするもの等様々です。

減ってきたのか、小松市内には10棟を超えるのこぎり屋根があります。