ミニチュアチェア1
2017-02-01
これまで蒐集してきたミニチュアチェアの独断の目線で解説。
50種類ほどあります。

特設撮影ボックスを使って1点1点、撮影し分かりやすく。
変なことをはじめてみます。
ミニチュアチェア2
2017-02-01
北欧の家具4大巨匠のひとり、アルネ・ヤコブセンの作品。建築家であり、家具、照明、プロダクト等幅広くデザインしていて、人気のあるデザイナーである。

コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにデザインしたチェア。
名の通り、ハクチョウをイメージした優雅な椅子。
たまに、トレンディードラマにも登場して来る人気のある椅子です。
座り心地は特別良いわけではありませんが、エレガントな気分になります。

同じくSASロイヤルホテルのロビーに置かれるためにデザインされた椅子。
全体に人を包み込むような卵の形をした座り心地よい椅子です。
ロビーの喧騒をから椅子の中で隔離できないかとのコンセプトで上部をせり出し囲んでありますが、
実際にSASホテルに置かれた椅子に座ってみましたが、言うほどのこともなく、大きな外国人は頭が飛び出てしまっていて何の働きも無いようでした。
リプロダクトでは全体が黄味色や白色が出されエッグらしい雰囲気になってきていますが、全体が白でクッションが黄色だと、よりエッグらしく楽しいかも。

スワン、エッグと続き、今度はアント(蟻)の椅子です。
オリジナルは3本足ですが、転倒防止のために4本脚で出回っています。
アトリエでも使っています。
9枚の薄ベニヤの成形合板を出来る限り削り落としていった結果このようなくびれのあるデザインになったとか。
くびれがなく、お腹の出ている私には挑戦的です。
形が蟻のようであったので命名されたそうです。

北欧4大家具巨匠のもう一人ハンス・ヴェグナーの作品です。
ハンス・ウェグナーはYチェアなど曲木の素晴らしい椅子を数多く手掛けていますが、これは珍しく成型合板の椅子。
おおらかで座り良い椅子です。
本当は曲木のミニチュアチェアがあればと思いますが、いろいろと難しいことがあったのでしょう。
ミニチュアチェア3
2017-02-03
建築家ル・コルビュジェの作品。
良く見かける椅子で、分厚いクッションがスチールパイプに収められたデザインです。
クッションは、、厚切り食パン2枚重ねのようにフカフカで、体が沈み込むようです。
名が、グラン・コンフォルト(大いなる快適)。
私流では「メチャ気持ちええ」椅子です。

2人掛け、3人掛けもあります。

スチールパイプフレームは、船のデッキの手摺を思わせます。

底部が弓状になっていて、下の台座との組み合わせで傾き角度が変えられ、台座から外すとロッキングチェアにもなるというもの。
シャルロット・ぺリアンと共にデザインされニューヨーク近代美術館で永久保存版となっている。
腰掛けて寝そべってみるとそれなりに良いのですが、私のような寝返りを打つ人間には長時間つらいものがあります。

ル・コルビュジェの椅子にはLC2と言うように番号が付けられています。
Le Corbusierの頭文字のLCです。
北欧の照明器具でPH5とかAJロイヤルと呼ばれるものがありますが、PH5はポール・ヘニングセン、AJはアルネ・ヤコブセンの頭文字からで同じです。
LC7については特別な思いがないのでこの辺で。
ミニチュアチェア4
2017-02-04
建築家ミース・ファンデル・ローエの作品。
1929年スペインのバルセロナで万国博覧会が行われた際にミースはドイツ館を設計し、それに合わせてスペイン国王が寛げる椅子をとデザインされたもの。
しかし、残念なことにセレモニーまでに間に合わずスペイン国王はドイツ館を訪問しなかったそうです。

バルセロナへの旅行の際に、バルセロナパビリオンとして復刻されたドイツ館に訪れて、内部に整然と置かれているチェアが建物の一部としていた記憶があります。
建物の鉄柱は、硬いスティールをやさしくデザインし、ミースのスティールへのこだわりを感じさせてくれます。
このデザインされた椅子にもスティールへのこだわりが反映されていると感じます。
上に乗せられた革製のクッションの柔らかさの対比が絶妙です。
ミースならではのディテールにこだわった作品です。
ミニチュアチェア5
2017-02-05
建築家チャールス・レニー・マッキントッシュの作品。
別名ラダー(ハシゴ)チェアとも呼ばれ、かつて日本でもインテリアの一部に良く飾られた椅子です。
自身が設計したヒル・ハウスの寝室の二つのクロゼットの間に置かれたもので、座るというより、ガウンなどちょっとした置き台を兼ねて作られたものです。
実際に座るという行為をするには向いていないです。

この椅子も同様、座ることを主目的としたものではなく、自身の設計したウィーローティールームで空間を仕切り、ウェイターが客待ちをするための衝立としてつくられたもの。

半円形のクッションを持ち上げると中にはメニューを入れるための収納になっているとか。
共に有名な椅子ではあるが、それらは本来の座る機能を持たせてつくられたものではないことが面白い。
ミニチュアチェア6
2017-02-06
チャールズ&レイ・イームズ夫妻の作品。1950年代から60年代にかけて主にアメリカでデザイン、生産されたインテリアを「ミッドセンチューリー」と呼び、まさしくミッドセンチュリーの代表格。

設計した建物にも施主の方が使われていますが、とても心地よく座れる椅子。
「おひとり様」の椅子です。
この椅子で一人の時間を過ごすには、キース・ジャレットのケルンコンサートをヘッドホンでかな。

FRPの本体にいろいろな脚を付け替え、バリエーションを。
名前もロッカーベースとかエッフェルベースと命名し。

色も素材も豊富な組み合わせに。

こちらはダイニングチェアとラウンジチェア。
座面の高さや幅が異なっています。
成型合板の脚にしてみたり、スティール脚にしてみたり。
イームズの人気はこんなところにもあります。
ミニチュアチェア7
2017-02-07
今回は、椅子の形とネーミングについて。
見ての通り、唇の形をしたソファー。
マリリン・モンローの唇をモチーフにしたという。
でもこの形、タラコ唇にしか見えないようでちょっと怖いです。

ハートの形をしていて、ソフトクリームのコーンの形の椅子。
座ったことがありませんが、伸縮素材の座面でとても座りやすいとか。
ブルーの椅子もありますが、ハートはやはり赤でしょう。

このソファーの出来たいきさつは、安価に仕上げるため既製スツールの座面を取り付けて作ったとか。
言われてみればそうかもしれませんが、ポップな感じがとても良く、カラフルなバージョンもあります。
でも、マシュマロは白色なので、全て白色のほうが良いような気がします。

楕円の部分は日食のコマ撮りからインスピレーションして太陽の連続写真をイメージして表現されたものと言われています。
オットマンから座面、背面、ヘッドレストと良いプロポーションで作られています。
座りたくなります。
これも青色がありますが、太陽はやはり赤でしょう。

ボールの形をした椅子。
ボールの椅子の中に入ると、雑音がカットされるとか。
この椅子にスピーカーが取付られれば、これも「おひとり様椅子」でとてもいいのに。

パスティリとは錠剤のこと。
カラフルでマーブルチョコレートのように可愛い椅子です。
座るというよりも目で愉しむ椅子のようです。
ミニチュアチェア8
2017-02-08
今回は構造強度の視点から。
俳句の毒舌先生の番組にランク付けされた席や、インタビュー番組でインタビューされている人が座っていたりする、ポピュラーな椅子です。
FRPの一体成型で1枚の平面だけで形つくると弱いものになりますが、三次元の形を持たせることで形が安定します。

同様に脚の分などに凹凸をつけ形の変形を少なくしています。
これにより薄い面材で軽く仕上げることが出来ます。
面材に凹凸を付けると強度が増すことは、ペットボトルの形が凹凸のデザインになっていることと同じです。

この椅子は、屋外で使えるようお尻の部分に大きな穴を設け水が溜まらないようしたり、スタッキング(積み重ね)もでき、脚をはずしてコンパクトに搬送時出来るようにも考えられています。
脚が外せるということで長さの違う脚を取り付けることもでき、ハイチェアにもなるものです。

パイプをこのような形にして持ち出し(キャンチレバー)の座面の椅子は、建築家マルセル・ブロイヤーの「アームチェアB64」が有名です。
4本足でなくパイプの特性を生かしたこの手の椅子、今でもいろいろとデザインされています。
ちなみにこの椅子をデザインしたマルト・スタムのオリジナルはガス管と接続金具で作られたと言われています。

この椅子デザインしたのはジャン・プルーベで建築の鉄骨構造の専門家。
後脚と背を一つにし、中央部でくの字に膨らませて、見た目ににも安定した構造の構造家らしいデザインです。

少し無骨なデザインが魅力の椅子です。

建築家エーロ・サーリネンの椅子です。
JFケネディー空港TWAビルターミナルなど造形的に美しい建築を設計しています。
一般的に椅子は4本脚ですが、それが気に入らなく1本脚にこだわって作り、名もチューリップチェアとした名作です。

座の部分はトラクターの座面を使い脚はスティール1本でクッション性を持たせています。
思わず座ってみたくなる椅子です。
意外性がこの椅子の魅力です。
ミニチュアチェア9
2017-02-09
リートフェルトの作品です。
バウハウスの展示会で発表された「レッド&ブルー」という椅子です。
といっても、椅子の形をしたオブジェです。
椅子という、先入観を捨てて見れば、赤い面と、青い面と、黒い線が組み合わせられているオブジェに見えます。
「デ・スティル」の芸術運動は、このように、先入観のイメージをなくし、面と線で構成された絵やオブジェを作ることが作品のテーマです。

座るためにつくられた椅子ではありませんが、各部材寸法が美しくインパクトがあるゆえに有名な椅子となっています。

これも同じ考えで各面をジグザクにして、より椅子らしくしたものです。
しかし座ってみると、壊れるのではないかと感じますし、地に接する部分の面が邪魔になり座りづらい椅子です。
やはり、座ることを主目的としたものでは無いようです・

リートフェルトの一連の椅子にしては一番椅子らしい椅子です。
脚や手掛けの線材、座や背の面材をボルトで止めています。
解体可能で、やはりデ・スティルの影響が残っています。

最後に、「レッド&ブルー」をアレンジしてみました。
デ・スティルには赤や青に意味を持たせていますが、色のバリエーションを。
ホワイト&グレー、イエロー&グリーン、ピンク&水色等。
おまけに、草間彌生風の水玉模様も。
売れるかも。
ミニチュアチェア10
2017-02-10
ミニチュアチェアの独断の解説はこれでおしまい。
以前からまとめてみようと思っていて、ようやく実現。
良い機会でした。

これらの椅子の本を読み返しながら勉強をしました。

手元にあるミニチュアチェアで作品が限られていましたが、本当はダイヤモンドチェアも好きです。
これは、ボビンレースで作った作品。

一番大好きな椅子と言えば、デンマークのフィン・ユール邸に訪れたとき、置かれていた椅子です。
形と言い、座り心地と言い素晴らしい椅子です。
椅子は魅力的です。
ミニチュア アイボ
2017-02-11
ミニチュアチェアのついでに、ミニチュア アイボ。棚の中にしまわれていたものを引っ張り出して。

かつて癒しとなるといってブームになったアイボ。

その後、全く話題になっていないようです。

いくら動きが可愛くて、相棒のようでも、やはり機械で作られたもの。

人間への愛情に比べれば愛が薄いです。
愛薄(アイボ)です。
積雪
2017-02-13
山陰地方の大雪ではありませんが、木場潟湖畔にも雪が。
今年は北陸地方の積雪が少ないです。

少し降っては日が差し雪がなかなか積もりません。

パソコンの作業デスクの真ん前の窓から見える桑の木の雪もすっかり融けてしまっています。

一進一退の春の訪れです。
天からの贈り物
2017-02-14
明け方に降った雪が朝日に照らされて・
とてもきれいな木場潟湖畔です。

冷え込み樹の枝に雪がまだ残って。

天からのバレンタインの贈り物です。

そして、アトリエの前庭もいい雰囲気。
ドクター北山吉明のオペラティックリサイタル
2017-02-16
昨日、ドクター北山吉明のオペラティックリサイタルへ。
アンコールを含めオペラアリア15曲、パワフルな美声を聴かせていただきました。

一曲一曲、着物姿の奥様の曲解説があり、オペラの情景を浮かべながらの鑑賞。

ドクター北山、本業は医師でもう一つの愉しみを持ってのステージ。
今年で70歳になるとか。
「歌は体が楽器」をモットーに、スポーツドクターの心も技も体も楽しく、若々しく生きておられる姿に尊敬します。
私なんぞは、まだまだ若年者。
木場潟ウォーキング
2017-02-16
今日は久しぶりのウォーキング。
暖かくやさしい日差しの木場潟をお昼休みに。

多くの人が歩いていますが、ベンチに腰掛けのんびりとした人も。

鳥も筏などに乗っての日向ぼっこ。

気持ち良い木場潟ウォーキングです。
今日のリスニングはバッハ:無伴奏チェロ組曲(ルドヴィート・カンタ)。
ツグミ
2017-02-19
先日ツグミを紹介しましたが、本当はトラツグミ。
ツグミはお腹にまだら模様がありきれいな鳥です。

目のあたりは鋭そうな顔をしています。

羽も茶色でキレイです。

こちらが先日紹介をしたトラツグミ。
トラの割には優しそうな表情をしています。
ちなみに模様がトラからとか?
木場潟ウォーキング2-19
2017-02-19
日曜日は大概、打ち合わせやイベントでお休みがありません。
今日はオフの日。昼食後の木場潟散歩。。

歩き始めは風が冷たかったのですが、一周した後は少し汗気味。

寄り道をしながらスマホのカメラでパチリパチリと。

ちなみに園路にある看板の写真は私の撮った写真を使っていただいています。
左上の「木場潟の水辺環境」の上下と、右下の桜の風景写真。
今日のリスニングはベートーベン:ヴァイオリンソナタ1番~4番(ファウスト&メルニコフ)
アトリ
2017-02-20
最初はスズメの群れかと思っていたら、止まった鳥を見ると胸が赤く、調べてみるとアトリでは?
百羽近くのアトリ群れがアトリエの木々に飛び回っています。
(少しややこしい。)

鳥の専門家ではないので見かけない鳥が飛来してくると名前の判断に迷ってしまいます。

でもあまり見かけない野鳥を見ると嬉しくなります。

この季節いろんな冬鳥が訪れ、窓の外を見るのが日課のようです。

次はどんな珍客かな?
Please Sit Down, Don't Standing For Men.
2017-02-22
アトリエのトイレの注意表示をリニューアルしました。
打ち合わせやパーティーなどで数多くの来客があり、トイレが汚れないようにと。

Pleas Sit Down, Don't Standing For Men.