大人の修学旅行2013 デンマーク編1
2013-12-01
到着したのはコペンハーゲン玄関口の中央駅。
風格ある駅舎です。

コンコースは木製アーチの吹抜け。

ステンドグラスもいいです。
何の紋章かな?

これから北欧旅行のスタートです。
大人の修学旅行2013 デンマーク編2
2013-12-02
旅行の目的の一つにアルネ・ヤコブセンの建築の見学。
アルネ・ヤコブセンは家具や照明器具で有名ですが、建築も良いものを残しています。

その一つにラディソンSASロイヤルホテル。
建築・内装・家具・カトラリー・テキスタイルまですべてにわたりトータルでデザインされた1960年竣工のホテル。

ロビーには黒皮製のエッグチェア。
ロビーの喧騒を遮断し自分だけの空間を持つために人を包み込むようにホテルのためにデザインをしたといわれる。
でも、座っている光景はそのような感じではないが・・・。

スワンチェアーもホテルのためにデザインされたもの。
606号室は当時のままにオリジナルの内装・家具が置かれているさしいが、今回は見学ができす、少しばかり心残りに。
大人の修学旅行2013 デンマーク編3
2013-12-03
もう一つ、アルネ・ヤコブセンの建築群。
コペンハーゲン郊外にある高級リゾート地ベルビュービーチ。
青と白のストライプのビーチの建つ監視塔。

アルネ・ヤコブセンはこのビーチ全体の建築群を設計。
中心にあるベルビューシアター。ヤコブセンらしい内装でした。

この建築群の設計のきっかけのベラヴィスタ集合住宅。
設計コンペで勝ち取ったヤコブセン初期の代表作建築。

ドイツのバウハウスに似た白い集合住宅。

1934年に海浜に建てられたものにしては状態がよく、住んでみたくなるような低層集合住宅。

隣接して建つマットソン乗馬クラブ。
アルネ・ヤコブセンの力量を感じさせる建築群です。
大人の修学旅行2013 デンマーク編4
2013-12-04
今回のデンマークを訪れた目的の一つのフィンユール邸。
実は、大人の修学旅行で紹介をしたことのある、飛騨高山にあるフィンユール邸のオリジナル。
大人の修学旅行2012高山

やはりオリジナルはオーラが違います。

内部の撮影は、旅行の事前にアポイントを取り許可撮影。

ゆっくりと時間を過ごした住宅の雰囲気がよく伝わります。

十分な下調べで大きな建築資料となりました。
大人の修学旅行2013 デンマーク編5
2013-12-05
フィンユール邸は森の中の美術館の一角にあり、そのメインのオードロップゴー美術館。
設計者は東京の新国立競技場設計をしているザハ・ハイデッド。

屋根から壁、床が連続した1枚のコンクリートでできた建築。

のしもちを重ねかけているようです。

屋根と外壁がコンクリート打ち放しで一体になっているために、外壁は汚れてしまって醜いです。
新国立競技場もこんな風になって、東京の景観に汚いものが居すわらなければ良いのだが。
大人の修学旅行2013 デンマーク編6
2013-12-06
夜はイルミネーションのきれいな街へ。
メインストリートのストロイエ通り。

クリスマスシーズンだけあってとてもきれい。

デザインの良い家具と照明器具、雑貨を扱っているイルムス・ボーリフス。
ファサードが雪の結晶の電飾サイン。

左のブルーのファサードはロイヤル・コペンハーゲン。
右はジョージ・ジャンセン。

露店のクリスマスマーケットも特別に。

クリスマス一色です。

寒い中、外での食事。

ショーウィンドウも楽しく。

イルムデパートの吹抜けも。
目を楽しませてくれる夜のストロイエ通りです。
大人の修学旅行2013 デンマーク編7
2013-12-07
もう一つ夜のコペンハーゲン。チボリ公園です。

この季節の特別クリスマスイルミネーション。

ワクワクします。

楽しそうに。

華やかに。

メリーゴーランドの回転木馬や。

回転ブランコ。

それに空中ブランコ。
空からキャーキャーと。
楽しいチボリ公園でした。
大人の修学旅行2013 デンマーク編8
2013-12-08
翌日は、コペンハーゲン郊外の海岸の森の中ににあるルイジアナ美術館。気持ち良い美術館です。

低い天井の回廊によってつながれ。

ポッと出たところに逆吹き抜け空間。窓ガラスの向こうには池が。

展示空間は高窓をとって自然光。
ガラスは紙のようなものを貼って柔らかな光が。

ミュージアムカフェもとても居心地がよく。
ちなみに夕方のような太陽の光の入り方は正午の光。
正午でもこんなに低い角度の太陽。

展示されているのは現代美術ですが、ゆっくりとした時間を過ごしに訪れるための、何もかもすべてが居心地の良い美術館です。
大人の修学旅行2013 デンマーク編9
2013-12-09
ルイジアナ美術館近くの郊外の住宅の風景。
敷地の区画はそれほど大きくはないのですが、隣地との境界には必ず植栽の垣根。

建物は質素ですが、生活感はとてもリッチに見えます。

茅葺の住宅も。

駅近くの花屋さんも、生活の楽しみを支えているようです。
次回デンマークに訪れる際にはもっと郊外をブラブラと散歩したいものです。
大人の修学旅行2013 デンマーク編10
2013-12-10
コペンハーゲン市内に戻りデザイン博物館へ。
デンマーク中心の家具や照明器具を一堂に集めた興味ある美術館。

よだれが出そうなくらいの椅子たちが。

ハンス・ウェグナーやチャールス&レイ・イームズの椅子。

アルネ・ヤコブセンも。

右がアトリエでも使っているアントチェア。
中央のこんなアントチェは初めて。

そしてポール・ケアホルムの椅子も。

照明器具の展示も充実。

ポール・ヘニングセンの照明も見ごたえあり。

こんな生活感を伝える展示も。

大満足の博物館です。
大人の修学旅行2013 デンマーク編10
2013-12-11
コペンハーゲン市内の風景を。
黄昏のいい街並です。

舗装のベーブメントも

ストロイエ通りの裏通りに入るとカラフルな街並。

色のセンスもいいです。

置かれた自転車も絵になります。

にこやかに路上アコーデオン演奏。

女性もキュートです。

何気なく入ったレストランも美味しく。

なにもが絵になる裏路地です。
大人の修学旅行2013 デンマーク編11
2013-12-12
コペンハーゲン市内の交通も面白いです。
とてもエコに生活をしています。

通勤は自転車が多く。

電車通勤時も自転車。

自転車専用列車も。

資源の少ないデンマークから生まれたエコロジーな交通です。
大人の修学旅行2013 デンマーク編12
2013-12-13
コペンハーゲン・カストロップ空港もいいデザイン。
洗練されています。

採光・照明の仕方が上手いです。

手荷物用カーゴのデザインも。
照明器具ブランド、レ・クリントで知られるポール・クリスチャンセンによるもの。

VIPコーナーにはポール・ケアホルムの椅子。
デザインいっぱいのデンマークの旅でした。
つぎはフィンランドへ。
大人の修学旅行2013 フィンランド編1
2013-12-14
ヘルシンキの玄関口、ヘルシンキ中央駅。
一部工事中でしたが格式のある駅舎。

時計塔も良いデザインです。

設計は、エリエル・サーリネン。
子はアメリカで優れた建築を設計したエーロ・サーリネン。

プラットフォームは全面ガラス張り。

伝統と現代がうまく融合した素敵な駅舎です。
大人の修学旅行2013 フィンランド編2
2013-12-15
フィンランド一日目の午前中は、市内のアカデミア書店。
設計は、アルヴァ・アアルト。

中央の吹き抜け空間に大きなトップライト。
照明器具と合わせて光のオブジェを作り上げています。

書店一角にあるカフェアアルト。

映画かもめ食堂でガッチャマンの歌詞を尋ねるシーンのカフェです。

店内は、照らすところは照らし、明るくするところは明るく。

天井にあけられた穴のようなトップライトには照明器具を仕込み。
上手く作っています。
大人の修学旅行2013 フィンランド編3
2013-12-16
今回のフィンランドへの目的の一つ、建築家アルヴァ・アアルトのアトリエ見学。
2階製図室は高窓(ハイサイドライトウィンドウ)にして、斜め天井を照らし室全体が明るく。
これは北欧の太陽の位置がいつも低いところにあることからうまく設計されています。

アトリエ内部。高いところの窓と、外を眺める窓。
窓の働きを上手く使い分けています。

吹き抜け空間には自作の照明器具。

トップライトも照明器具の一つのように組み合わせています。

1階の食堂。
天井には布が貼られ、布を通した柔らかな光。

ちょっとした窓にも工夫。
アアルトならではのデザインです。
大人の修学旅行2013 フィンランド編4
2013-12-17
アアルトアトリエのすぐ近くにあるアアルト自邸。
アアルトアトリエ以前に建てられた自邸兼アトリエ。
奥はアトリエ。

リビングに入った瞬間、生活をした時間がすぐに想像できます。

奥はダイニング。

大きな窓。
かつては海が見えたとか。

ラジエーターと棚の関係もうまく。

2階の暖炉のあるホール。

居心地よいです。

寝室も程よく光が入り、とても参考になる住宅でした。
大人の修学旅行2013 フィンランド編5
2013-12-18
翌日は、ヘルシンキ郊外のヘルシンキ工科大学へ。
アアルト大学とも呼ばれています。

外観のすり鉢状の内部はこのような吹き抜け空間の講義室。

これも光を匠に取入れ間接光の柔らかな空間。

このような講義室で講義を受けてみたいものです。

通路もスキップし目線の位置高さを工夫しています。

天井には、自身デザインの照明器具。

正面エントランスの照明器具も。

この把手、アカデミア書店やいろんな施設にも。
印象の良い講義棟でした。
大人の修学旅行2013 フィンランド編6
2013-12-19
講義棟に隣接して建つ図書館棟。
上部にあるハイサイドウィンドウ。

これも内部全体を明るくしています。

入った光は斜め天井に当て。

アカデミア書店と同様、天井に穴をあけたトップライト。

中には同様照明器具を付け。
アアルトを見てまわると、北欧の太陽の低い風土をよく利用して設計をしていることがよくわかります。
北陸にも似た風土がありそうで、とても参考になります。
大人の修学旅行2013 フィンランド編7
2013-12-20
アアルト大学敷地内に建つオタニエミ礼拝堂。
森の中にひっそりとたたずむ学生のための礼拝堂。

木とレンガで出来たシンプルな礼拝堂。

窓の外に十字架。
安藤忠雄は水の教会の設計の際に参考にしたとも。

これも背面のサイドライトウィンドウからの光が柔らかく。
設計はヘイッキとカイヤ・シレン夫妻。
大人の修学旅行2013 フィンランド編8
2013-12-21
教会建築は30年ほど前に欧州旅行の際に沢山見てまわりましたが、その後自分の設計にはあまり関係がないのでみませんでしたが、このテンペリアウキオ教会は一度と。
岩山をくりぬいたように。
屋根はコンクリートのリブがぐるりと一周。

光が全体に。
讃美歌演奏が流れるとてもいい教会です。

もう一つ、ヘルシンキ中央駅近くに建つカンピ静寂の礼拝堂。

外装も内装もすべて木製の木造建築。
天井と壁の隙間から曲面の壁に沿って光が落ち。
街中のにあって、まさしく静寂の礼拝堂。
これも光を上手く使った建築です。
大人の修学旅行2013 フィンランド編9
2013-12-22
今回の大人の修学旅行の大半は建築研修旅行でY婦にお付き合いをしてもらったので。
Y婦のたっての希望のかもめ食堂も視察の一つとして。

季節が違うのか何か映画と違う雰囲気。

映画ではキッチンが奥にあったはずでしたが・・・。
帰国後、かもめ食堂のパンフレットと見比べると映画ではアアルトの白木の椅子であったり。
照明器具がもっとシンプルなものであったり。

それでも客は日本人ばかりのようでした。
大人の修学旅行2013 フィンランド編10
2013-12-23
最後にヘルシンキの街並みを。
クリスマスイルミネーションが飾られ、街は華やかに。

街なかを走るトラムも街の活気を。

北欧旅行の最後の夜。

良い思い出の修学旅行でした。

帰国の朝、急に降り出した雪。

雪の風景まで見れました。