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田植えの季節。

 2009-05-01
GWの連休、アトリエの周りの田んぼはあちこちで田植え機のエンジン音がウンウン鳴っています。
田植えの季節01
澄み切った空気の中、田んぼに水が張られ、木場潟湖畔の新緑の木々が水面に姿を映し出しています。
田植えの季節02
田園風景の中では、好きな風景の一つで、ものの始まりを感じさせてくれます。
田植えの季節03
春霞の白山を背景に、アトリエの前の田んぼにも、田植えが始まりました。
春の暖かな日差しで気持ち良さそうに仕事をされています。

これから、稲が成長し、風景が移り変わってゆくのが楽しみです。

アトリエのコナラの木。

 2009-05-02
アトリエに10年ほど前に植えたコナラが大きく成長し、立派な木になりました。
コナラの成長01
高さは6~7メートル位あります。
コナラの成長02
ひょろ長い1メートルくらいの苗木を10本買ってきて、株立ちにしたりして適当に間隔をおき自分で植えたものです。
コナラの成長03
TOGOをつないでいたロープをそのままにしておいたら、、いつの間にやら、そのロープが木の中に食い込まれてしまいました。

木の成長は、勢い付くと、どんどん大きくなります。
これから暑い夏に向け、木陰の涼しさをつくってもらい、エコの生活の手助けの一つとなってもらえばと思います。

足元の野草。

 2009-05-03
春は野草の季節でもあります。
アトリエにはいろんな野草の花が咲き始めました。
シロツメクサ
どこにでも見かける白詰草(シロツメクサ)。
クローバーとも呼ばれる野草で、かつてアトリエには四葉を多くつける株がありましたが、最近は見かけなくなりました。
スズラン
スズランです。
大きな葉の陰に鈴なりに白い小さな花をつける、人気のある花です。
よく商店街で「すずらん通り」と名付けらてたところがありますが、客が鈴なりに来てもらうことを願って名付けられたのかな?
野草01
スノーフレークという花です。
群馬県のY婦の実家のお隣さんから分けてもらった花で、毎年白い小さなをつけてくれます。
野草02
名前が分からなく、数年前から大きな木の下に花をつけるかわいらしい花です。
ハルジオン01
ハルジオンもツボミをつけ、もうそろそろ開花です。

足元の野草に目を凝らし、小さな花を鑑賞するもの楽しいものです。

杜若(かきつばた)。

 2009-05-04
木場潟湖畔の南園地には花菖蒲園(しょうぶえん)がありますが、その一角に杜若(かきつばた)が見頃となっています。
かきつばた01
かきつばたは、杜若とも燕子花とも書かれ、
「いずれアヤメか杜若」と言われるように、アヤメや花菖蒲(はなしょうぶ)を含めてゴチャゴチャになっています。
かきつばた02
整理すると
文目(あやめ)は5月に咲き、乾いた土から生える。菖蒲とも書く。
杜若(かきつばた)も5月に咲き、水の中から生える。燕子花とも書く。
花菖蒲(はなしょうぶ)は6月頃に咲き、湿地に生える。菖蒲(しょうぶ)に花をつけたもの。

※菖蒲は「あやめ」とも「しょうぶ」とも読み、それぞれ別種でとてもややこしいです。
かきつばた03
それらは、呼び名が複雑ですが、古来から歌や画に用いられ日本人の繊細な感性にふれる植物の一つです。
花の形もとても複雑ですが、すっと伸びた葉と対照的で好きな花の一つです。

ちなみに、端午の節句(5月5日)にお風呂に入れるのは菖蒲(しょうぶ)で、子供の頃、銭湯で菖蒲湯の日は、湯船に浮かべられた菖蒲の束で遊ぶのが楽しみでした。

懐かしのシネマ

 2009-05-06
今年の連休は、仕事のスケジュールがいっぱいで、仕事三昧の休日です。
ちょっと気分転換にと、映画を見てきました。
ローマの休日01
こまつ芸術劇場で、「懐かしのシネマ」といって、名作映画の上映会が開かれ、
今回はオードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」でした。
会場は、年配の婦人が多く、平均年齢は60歳を超えていたようです。
ローマの休日02
これまでに、テレビやDVDで何度も見た映画でしたが、スクリーンで見る映画はやはりいいものです。
ストーリーは分かっていても、またも感動しました。
「名作は何度見ても感動する」と言いますが。この「ローマの休日」はまさに名作だと思います。
ローマの休日03
ヘップバーンの映画はほとんど見ていますが、この「ローマの休日」が一番好きで、彼女の魅力が一番引き出されていると思います。
ちなみに、この映画ができたのは、1953年で、日本初公開が1954年。私が生まれた年です。
そんな昔に、戻って当時のヘップバーンに会ってみたいものです。

映画は、やはり大きなスクリーンで観るものとあらためて感じました。
この「懐かしのシネマ」毎週上映してくれれば嬉しいし、年代を超えて多くの人が見に来ればいいのだが。


日の出の時間。

 2009-05-09
最近の日の出は、午前5時20分頃です。
日の出の時間01
日の出の位置も北東寄りになり、冬至に比べ、時間も位置も随分と変わりました。
日の出の時間03
この写真は、冬至の頃の写真です。
日の出の時間は午前7時15分頃。
白山の裾野の左寄りでしたが、最近は、獅子吼高原あたりから日の出です。
日の出の時間02
1日におよそ一分弱、日の出が早くなる計算です。

日の出が早くなると、目覚めも早くなり、この頃は午前5時前には目覚めます。
それにつられ就寝時間も早くなり、午後9時頃には、目がショボショボし、10時前に寝床につく日々です。
早寝早起きは、最もエコな生活と思えば、それもいいかな。

名曲と名演奏

 2009-05-16
今年のGWの大型連休は、みっちり仕事をしたので、少し遅れの休日で、兵庫県宝塚へ梯剛之さんのピアノリサイタルへ行って来ました。
梯剛之ピアノリサイタル0905-01
プログラムは、オールベートーベン。
第1部は、「7つのバガテル」、有名な「エリーゼのために」、「エロイカの主題による15の変奏曲とフーガ変ほ長調」。
梯剛之さんの演奏でいつも感じることなのですが、ピアノの音を一つ一つ丁寧に弾かれ、今回も美しい旋律の聞きごたえある演奏でした。
第2部は、「熱情」と「ピアノソナタ第31番変イ長調」。
梯剛之さんの「熱情」は、リサイタルやCDで何度も聞いていますが、リサイタルで聴くたびごとに、円熟してゆくような気がします。まさしく、名曲に名演奏です。
普通ならば、「熱情」はメインの曲になりますが、今回は次に「31番」でした。
この「31番」はベートーベンの生涯最後から2番目のソナタで、ベートーベンの耳の病気など苦難の人生を乗り越えてきたうえでの曲であり、梯剛之さんにとっても最も好きな曲の一つだそうです。
聴いていて、心が穏やかになるとても素晴らしい演奏でした。
梯剛之「子供に伝えるクラシック」02
「子供に伝えるクラシック」といって、梯剛之さんの演奏と言葉で子供たちにクラシックを優しく伝えるDVD(非売品)があります。
これは全国全ての小学校(約2300校)と特別支援学校(約1000校)に無償でプレゼントされているものです。
これまでにモーツアルト、シューベルトと製作され、今回は第3弾ベートーベンです。
梯剛之「子供に伝えるクラシック」01
このDVDは多くの個人や企業の寄付によって制作されているものです。
第3弾ベートーベンはどのようなDVDに制作されるかわかりませんが、梯剛之さんのベートーベンへの思いがいっぱい詰まったものになるでしょう。
関心のある方は、ぜひ下記まで。

「子供に伝えるクラシック」

村野藤吾の名建築。

 2009-05-17
梯剛之さんのピアノリサイタルは、宝塚市の清荒神のベガホールでありました。
清荒神といえば、建築家、村野藤吾先生の住まわれていた所。
宝塚市庁舎01
というわけで、村野藤吾先生ゆかりがあり、代表作品のひとつ「宝塚市庁舎」へ。
宝塚市庁舎02
私の中では、村野建築は3つに分かれていて、1つは連続するパターンの外壁。
1つは芸術的曲線の建築。
もうひとつは、数寄屋建築。
宝塚市庁舎04
この宝塚市庁舎は、連続するパターンの外壁建築の代表的なものの一つです。
一つの開口部やディテールを徹底的にスタデイし、全体の壁面をつくる手法です。
旧千代田生命ビル(現目黒市役所)もそうですが、見ていて心地良いリズムを感じます。
宝塚市庁舎06
平面はL型をしており、L字の交わる部分を市民ホールとして2層吹抜け空間を作り、うす暗い空間に開口部から差し込む光が、空間の質をよりよく高め、居心地いいホールになっています。
宝塚市庁舎05
もうひとつ、村野藤吾先生の特徴には、階段があり、この宝塚市庁舎も素晴らしいものでした。

この作品、村野藤吾89歳の時の作品。
力強さと、繊細さが伝わる名建築の一つです。

兵庫県立美術館

 2009-05-17
梯剛之さんのピアノリサイタルの翌日、安藤忠雄設計の兵庫県立美術館へ。
兵庫県立美術館01
兵庫県立美術館02
兵庫県立美術館03
兵庫県立美術館04

兵庫県立美術館05
兵庫県立美術館06
ピカソクレー展

村野藤吾の名建築Ⅱ

 2009-05-17
宝塚市のもう一つの村野藤吾先生の作品「宝塚カトリック教会」へ。
宝塚カトリック教会01
この教会は、先にあげた、村野建築の芸術的曲線の建築のひとつ。
完成時に「大洋を漂い続けた白鯨がようやく安住の地を見つけ岸辺に打ち寄せられた」と手記で書いているように、塔屋が鯨のシッポのような外観をしており、見事な曲線美の建築です。
宝塚カトリック教会02
このような形はコンピューターのない時代にどのような図面を書いて工事したのか想像すると、とてもすごい建物だと感じます。
ちなみに、屋根の突き出た部分は、雨樋の排水口になっており、雨水が弧を描き落ちる仕掛けになっています。
宝塚カトリック教会03
内部もいたるところ甘美な曲線。
天井はうねりのある曲面天井。
わずかにずらされた壁の隙間から光か差し込み、祭壇の両脇にはステンドグラスが。
宝塚カトリック教会04
イエスの背後の聖器室は、クジラのシッポから光が差し込む計算になっており、まさしく光の魔術の建築。
かつて見学した、コルビュジェのロンシャン教会アアルトのリオラ教会の光の使い方を思い起こす名建築です。
宝塚カトリック教会05
この宝塚カトリック教会の外壁が近く吹き変えられるそうです。
7月頃には、完成時のような「白鯨」が再び姿を現すのが楽しみです。
ちなみに、村野藤吾75歳の作品。

思えば、「オードリーヘップバーンとローマの休日」、「ベートーベンと梯剛之」、「村野藤吾と宝塚市庁舎や宝塚カトリック教会」と名作、名優、名曲、名作曲家、名演奏家、名建築家、名建築とブログ記事続きました。
いつの時代にも、いつ見ても感動を与えてくれるもの、それが名のつくものだと改めて感じます。


モダニズム建築と街並み

 2009-05-18
引き続き、宝塚での話題です。
宝塚ホテル01
今回の旅行での宿泊先は「宝塚ホテル」でした。
宝塚ホテル02
宝塚ホテルは創業1926年で、阪神間のモダニズム建築の一つとして象徴的存在の建物です。
旧館の中庭に面した廊下の喫茶コーナーは品の良い空間。
宝塚ホテル03
間に合わせのデザインではなく、しっかりとしたプロポーションの空間。
宝塚ホテル04
レストランの一つ「ビアケラー」のシックな入り口。
宝塚ホテル05
ステンドグラスのデザインも、きちんとデザインされ、本当に品格を感じるいいホテルでした。
宝塚街並み01
近くには、「タカラヅカ」の歌劇場。
宝塚街並み02
街並みも、全体にタカラヅカ風。
宝塚街並み03
日本家屋の格子のある町屋の町並みにこのようなものが突如あると悪趣味になりますが、一本線筋の通ったデザインで、決してまねごとではなく、互いに気配りし全体で雰囲気を形成すれば、このような建物や街の品格が生まれることを気づかせてくれます。

宝塚の街を歩いて、町の文化の高さを感じましたし、街づくりの基本が形こそ違え理解できたような気がしました。
とても勉強になりました。
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プロフィール

家楽舎(かがくしゃ)

Author:家楽舎(かがくしゃ)
小松を中心に活動している建築家です。

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