朝霜
2008-12-02
12月に入り、急に冷え込み出してきました。
今朝の木場潟湖畔には、朝霜が降りていました。

木で出来たベンチテーブルが風化され、木目にもきれいな霜が。

少しずつ冬の足音が近づいてきています。

いつも撮影に来られているOさんや、金沢から日の出を取ろうと来られた方など、今日もカメラマンが日の出を狙ってシャッターをきっています。
木場潟は絶好の撮影ポイントです。
初冬の一日。
2008-12-03
今日は、脈絡のない写真を。
昨朝、日の出前の暗いときに、マニュアルで長時間露光調整して撮った一枚。
逆さ白山連峰が雄大に撮れています。

日中、休憩時間に、外に出て、木場潟湖畔の木を撮った一枚。
背景には、里山が、きれいに紅葉しています。

日暮れの、金星と木星と、三日月の一枚。
一昨日のほうが、それぞれのポジションがよかったのですが、打ち合わせのために、撮れず残念。
今年の金星・木星は一段と輝いています。、
仕事の合間を見ながらの写真の一日でした。
いただき物の野菜。
2008-12-04
ここのところ、野菜などをいただくことが多く、とても有り難いです。
仕事でお世話になっている建設会社の加藤(仮名)さんが持ってこられた自然薯。
長さ1mもあり、もっちリしていて美味しいらしいです。

星の王子さまから頂いた、直径20センチもある大きな特大白菜。
鍋によし、漬物によし、白菜は冬の食卓には欠かせないものです。

アトリエの前の畑で収穫されたばかりの大根。
近所のKさんやSさんがいつでも畑から抜いて持って行ってくださいと、ありがたいお言葉をいただき、
遠慮なく、いただいています。
みずみずしい大根は、おでんによし、鍋によし、これも冬の食卓には欠かせないものです。

先日、帰宅したら、玄関先に大きなキャベツが2個。
どなたから頂いたのか分からずじまいでしたが、早速Y婦はロールキャベツに。
本当に、皆様からたくさんいただきありがたく思っています。
ありがとうございます。
野菜をいっぱい食べて、心も体も健康、健康。
水面
2008-12-05
今日から、大荒れの天候になるそうです。その前に、昨朝、今のうちにと早朝のお出かけ。

木場潟の風景を撮るのも楽しいですが、水面を見ているといろんな表情が刻々変化し、これも撮ることが楽しいです。

数年前に比べて、めっきりカモの数が減ったようです。
かつては、数百羽が、木場潟いっぱいに飛来し、羽を休めていました

環境が変化し他のところで休める場所が出来そこへ行ったのか、温暖化でカモの移動が少なくなったのかわかりませんが、冬の風景が少しずつ変わってきています。
初冬の枯葉
2008-12-10
先日からの荒天で、アトリエの木々の葉はすっかり落ちてしまい、長い冬の景色となってしまいました。
木を見ながら暮らしていると、四季の移り変わりがわかり、それぞれの四季に、それぞれの感情が生まれます。

初冬の、枯枝を見ていると、青々しく繁っていた夏の頃に比べ、さみしく感じます。

シャンソンの「枯葉」もさみしく心にしみ入るような曲ですが、まさしく一枚一枚葉が落ち、何かが終わってゆくのを感じさせます。

でも、そばにはハクモクレンの木が来春をもう待っているのか、もう冬芽の準備が整ったようです。
もう12月。
1年はあっという間に過ぎたような気がします。
残り一か月、来年に向かって、いろんなことを整理しておかねば。
空間と間
2008-12-11
今日は、これまでに何度か紹介してきた、所属している建築家カタログ主催の「主計町フォーラム」で、出展した私のオブジェの解説をします。
このフォーラムは、普段建築で表現している空間や考え方を、別の形で表現しようというイベントでした。

会場が金沢の町屋を改修した所であったため、1尺1寸の御膳の上で、表現しようと企画されました。

私のテーマは「空間と間」です。
空間は、ボリュームを表すものとして、普段なんとなく感じられている空間で、それを立方体のフレームでデザインしました。

もうひとつは、間です。間(ま)は、物と物の間(あいだ)にある空間で、字のごとくの考え方です。
この空間と間は、どちらかといえば、西洋的と日本的な空間の見方の違いでもあります。
これは、音楽や、演劇などにも言えそうな気がします。
日本の鼓や三味線を聴いていると、音そのものを聴くのではなく、音と音の間合いを感じるものではないかと思います。能の所作も、体の型から型までの間(あいだ)の静かな動きが能の演技のように思います。
建築空間を考えるとき、普通は空間だけで設計しようとしますが、この「間」を空間に組み合わせると、心地よい建築が作れます。
普段何気なく思っていることでも、整理してみると面白いものに見えてきます。
主計町フォーラム、延べで1000人を超える人たちが見に来てくださいました。
建築家の別の側面が見えたとても面白い企画だったと思います。
公共工事の疑問。
2008-12-12
これまでにも何度か紹介してきている前川についてのブログです。
以前に、前川の護岸工事が惨状になっているとブログに書きましたが、その2期工事が先月から始まりました。

あいも変わらずの、無機質のコンクリートブロックの擁壁。

もっと疑問に思うのは、1枚目の写真右側の部分に新しく市道を計画していること。

その先は、JRが通っており、行き止まりの市道らしい。
仮に通り抜けられたとしても、すぐ先には茶室「吸濤庵」があります。
何を思って計画しているのだろうか???

もうひとつ、2週間ほど前から行われている、木場潟湖畔でのボーリング地盤調査。
県や市が白山景観ビューポイントとしてあげている木場潟の絶景ポイントでの地盤調査。
そこに、北陸新幹線が通るらしい。
25年前に一本の線が引かれ、環境や経済事情が変化してきている今日において、そのままの計画で推し進めることへの疑問。
あ~チグハグだらけの公共工事。市民は怒っています。

一番白山よりの日の出。
2008-12-16
今日は、この一枚だけ。
天気予報を見ると、今日から冬至(12月21日)までには日の出が拝めそうにないので、今朝の日の出の写真をブログします。(もしかすれば、明朝見られるかもしれません。)
なぜ、今朝の写真かといえば、日の出が一番南東から上がり、白山に一番近いところからの日の出です。
早朝に日の出の写真を撮っている時、時々白山の頂上から日の出が上がるのかと質問されますが、ご覧のように、白山の左側のこの位置が最も近い位置です。
時刻も、7時20分ころで、夏至の時刻に比べれば3時間くらい遅くなります。
太古の頃からこの日の出は変わらぬものですが、変わるのは、人間によって作られる、環境かな。
湖面に映る、逆さ白山。
2008-12-17
昨日は、移動性高気圧が通り抜け、快晴の一日でした。
仕事をしながらも、ちらちらと湖畔を見ていたら、湖面の波が無くなり、思わず、カメラを持って湖畔へ。

少し、さざ波があったものの、逆さ白山が、すこし映っていました。
明け方の逆さ白山はよく見かけるのですが、昼間の逆さ白山を見ることは少ないです。

ギャラリーもこの日は多く、カメラ、写真談義の華が咲いていました。
木場潟から望む白山は、ここが絶景です。
「しぜん体の家」の内見会
2008-12-19
施主の方のご厚意により、明日の12月20日(土)は、完成内見会があります。
インテリアは、自然素材ででき、壁は能登珪藻土、床や天井は北欧材の無垢の木を使い、心も空気も新鮮な空間になっています。

モザイクタイルの壁に、家具屋さんで制作したキッチンです。

洗面所も同様、手作り感あるものとなっています。

新しく家を建てることは、新しい暮らしがそこに始まることなのですが、自分に似合わない暮らしを始めることではないと思い、いつも設計をしています。
家に暮らすことは、食事を作ったり、食べたり、寝転がったり、本を読んだりすることです。家族が思い思いに暮らすことです。
そんな思いを込めて設計した「しぜん体の家」の一日だけの内見会。
完全予約制となっています。
家楽舎ホームページ、お問い合わせからどうぞ。
今江潟の干拓。
2008-12-20
いつも望む白山連峰の写真ですが、手前は木場潟ではなく、農地です。実は、この地点は、今江潟のあった場所です。

といっても、今江潟をご存じない方も多いと思いますのでここで解説。

かつて、南加賀には加賀三湖といって、木場潟、柴山潟、今江潟の3つの湖がありました。
しかし、昭和41年頃に、今江潟は全部干拓され、柴山潟は、2/3干拓されました。
そして木場潟だけが干拓されずにいまも残っています。

北陸自動車道の小松ICから、加賀方面へ延びる道路は、小松自衛隊基地脇で、まさしく今江潟のど真ん中を通り抜けています。

木場潟から流れ出る前川は、かつての今江潟の外周をなぞるように流れています。

木場潟からの風景は、絶景だと言われていますが、今江潟からの白山連峰を望む風景は、もっと広角に広がり、雄大な景色です。

もし、今江潟が干拓されなかったら、おそらく、多くの人は今江潟からの風景をもっと楽しんだのではないかと思います。

一大事業として干拓工事をして農地に変わって、今日減反政策を行っている世の中を見ると、この風景の破壊は何なんだろうと思います。
先日のブログの北陸新幹線の問題ももしかして。
関連記事を後日書きました。
加賀三湖http://kagakusha.blog80.fc2.com/blog-entry-743.html
冬至の光芒
2008-12-21
今日は冬至。早朝早起きして年賀状を書いていたら、いつの間にやら朝焼けが。

とりあえずと、アトリエの窓からの撮影。
白山連峰の上には、光芒が、はっきり筋を見せていました。

午前7時14分頃、朝日が顔をのぞかせ始めました。

白山山頂付近には雲がかかっていましたが、これが冬至の日の出です。

今日は、太陽が昇っている時間が一番短い日です。
短いながらも、打ち合わせが3つ。
忙しい暮れの日々です。
柿渋の家
2008-12-22
何度か紹介している柿渋の家には、家具も入り、新しい生活が始まったようです。
アンティーク水屋箪笥やアップライトピアノもおかれ、雰囲気がいい感じに。

手前の板面は、酒の仕込み樽の蓋に柿渋を塗ってテーブルに。
照明器具も、すべてアンティークものに。

薪ストーブも入りました。

この柿渋の家、昼・夜、それぞれ2組限定で食事することもできるようになりました。
金沢セイモアスキー場手前でお店をしていた名物オーナーシェフが始めた、新しい空間。
予約制です。076-272-1351
三日月。
2008-12-23
冬至のこの頃は、朝6時だというのにまだ空は真っ暗。
外を見ると、きれいな三日月が。
急いで、カメラを持って木場潟湖畔へ出ると、水面には月が反射して、きれいな風景が。

昨日は天候が悪く、撮影を諦めていましたが、空にはたくさんの星と、きれいな三日月。

しばらくすると空は白やみ始め、湖面には雲が写りこみ、月が残る静かな朝を迎えていました。
石川県新景観計画。
2008-12-24
先日、石川県の新景観計画が新聞に大きく掲載されました。
そのひとつに、「加賀産業開発道路及び国道8号小松バイパス沿線区域」がありました。

この区域には、われら愛する木場潟も含まれ、やはり景観の良さが石川県民にも認められとてもうれしいです。

(赤線が国道8号で、緑帯がその区域で、木場潟も含まれています。クリック拡大するとわかります。)

さらには、「白山眺望景観保全区域(木場潟)」として特別区域にもなりました。

(地図の赤いラインがいつも、木場潟湖畔の風景として紹介している撮影ポイントです。)

だがしかし
先日のブログで北陸新幹線のことを書いたら、出会う方々から、木場潟付近に北陸新幹線が通ることを知らなかったという意見が多く聞かされたり、他ブログで意見があったりしたので、発表されているルートを紹介しておきます。
木場潟の左に垂直に通る線が公表ルートです。
木場潟そのものには通りませんが、沿線区域のど真ん中で、特別景観区域の真横20mにかすめるように計画されています。
特別景観区域の背後に通るから別に問題ないでしょうと考えるのは、地図上の話。
木場潟散策すると、白山連邦や木場潟だけでなく、麦畑や田園風景があって、その風景の楽しめるコースであるとわかります。ヒバリやトンビ、水鳥の鳴き声が聞こえ自然の中のウォーキングコースだとわかります。
その素晴らしい風景に、歩く目の前に平行に大きな北陸新幹線が続いていくことを想像してみてください。
この発表された景観計画、これが県民の願いだと思います。
まさか、地下に新幹線を通すつもりなのだろうかね?
そんなお金のかかる新幹線なら、別に無くても不自由しないのに。
みんなで、景観と北陸新幹線問題、意見しあいましょう。
一年ありがとうございました。
2008-12-31
一昨日は、年末大掃除。大掃除の一つ、恒例の障子の張り替えも、つかの間の晴れの日に行いました。

茶ばんでいた障子紙をはがし、桟を思い切って水洗い。

一つ一つ埃のかぶった障子をきれいに拭きあげます。

貼り替えられた障子によって、室内はパッと明るくなり、清々しい気持ちになります。
障子の貼り替えは大変ですが、一年の感謝の気持ちと、お正月を迎える気持ちを感じることができいいものです。

卓袱台や染付丸火鉢を持ち出し、少しばかりの懐かしいインテリアに。

搗きたてのお餅を焼いて、もうお正月気分。
今年もブログを何とか続けることができました。
一年ありがとうございました。
来年も、がんばって、木場潟湖畔を紹介してゆきたいと思っています。
では、良いお年を。