8月の朝やけ。
2008-08-01
今日から8月。ここのところ飲み会やイベントが多く、寝る時間が夜10時過ぎであったため、早朝に起きることが出来ず、今日は久しぶりの朝5時起き。

夏至から40日も過ぎ、日の出の時間も5時ごろと、ちょうど良い時間となりました。
白山は、朝日の赤で、いいシルエットに。

やはり朝焼けはきれいなものです。

木場潟の湖面にもさざ波が立ち、朝やけを映し出しています。

今日が8月に入ったばかりだというのに、今年の夏はうんざりするような暑い日が続いています。
でも、昨日の夕方、セミの蜩(ひぐらし)が鳴き、今朝は草むらでコオロギが鳴いていました。
今年は、変な盛夏です。
柿渋塗。
2008-08-02
先日、「鎮守の森の木の家」を紹介しましたが、今日はその続編。
吹抜に架けられる古材の梁に、昨日、施主と柿渋塗をしました。

手際よく、薄くサッサと塗らなければなりません。

今回使用した柿渋は、染料用のもので、無臭で、伸びもよくとても塗りやすいのもです。

まだ塗ったばかりで、色はあまり出ていませんが、建物が組みあがるときには、いい色になってくると思います。
ちなみに、これらの梁材は、手前からケヤキ、クリ、マツの種類で、古材使用ならではの組み合わせです。
それぞれに、柿渋の染み込み方も違い、仕上り色も違う、それはそれなりの面白いものになるでしょう。
建築ウォッチング2008(その1)
2008-08-03
昨日、所属するJIA(日本建築家協会)北陸支部石川建築家会議の毎年恒例となっている建築ウォッチングの研修会に参加してきました。今年の建築ウォチングは、近江八幡や、守山にある佐川美術館、長浜の琵琶湖の湖東を回るものでした。

まず最初に見学したの近江八幡のかわらミュージアム。

何年か前にも見学に来たことのあるところですが、
コテコテに瓦を使ったデザインの建物にもかかわらず、
色は、白壁と瓦の濃鼠色のツートン色で、むしろ品さえ感じられるいい建物でした。
さすがに、JIAの現会長 出江寛氏。

鬼がわらも、こんな風にデザインされれば、厄も愛嬌を持って祓われるでしょう。

近くの民家の屋根には、味わいのある瓦葺きが。
わざとらしくなく、一枚一枚色が違う瓦もいいものです。

もうひとつ、かわらミュージアムの近くの八幡掘も、もう一度見たいと思い、散策を。
前川のデザインを思い浮かべながら散策したのですが、
景色としては静かな時間が流れる場所でよかったものの、いまいち訴えかけるものがなく、
屋形船の船頭も手持ちぶたに客を待っており、少しばかり残念な印象でした。
建築ウォッチング2008(その2)
2008-08-03
建築ウォッチングの、目玉、佐川美術館に併設する楽吉左衛門館の茶室の見学。この楽吉左衛門館の茶室は、1か月前には見学予約を取らないと入れないもので、
今回どうしても見たいと思い、建築ウォッチングへの参加。

茶室のデザインは、楽茶碗の15代楽吉左衛門氏で、
学生時代は、芸大の彫刻。イタリア留学を経て、その後陶芸の道を継いだという、
サラブレッドの血を持つ陶芸家。

光と水をデザインに取り入れた、なかなか気持ちのいい空間。
タレルの庭のような待合い空間。

光と水が、静寂な時間を作っています。

茶室の周囲は、蒲(ガマ)が植えられ、再現された琵琶湖の風景の中にとけ込むようにも感じます。

軒も深く、水際が、軒下に入り込んで、茶室と水面が一体になっています。

軒に映る反射したゆらめきも計算され、とてもいい空間でした。
建築家のデザインではなく、彫刻家のデザインとして感じられた、とても良い茶室でした。
全国中学カヌー大会。
2008-08-04
8月2日、3日と、木場潟にて全国中学カヌー大会が行われました。
遠く山形県や福島県、香川県などから、明日のオリンピック選手が集まり、熱戦を繰り広げました。

少し風がありましたが、選手たちは懸命にゴールを目指しパドルを漕いでいます。

応援もすごいものです。

レース終了後は、選手は自分の艇を引き揚げ、
パドルなどの片づけはコーチや同僚に手伝ってもらい、
皆で後片付けをします。

「勝利。 練習は裏切らない。最後は栄光と達成。」
こんなユニフォームを着た熱い中学生たちを見ると、
部活で一生懸命になることはいいものと思うし、
この木場潟での大会がいつまでもの思い出になってもらいたいものです。
二つの絵本展。
2008-08-05
Y婦がボランティアに行っている「小松市立空とこども絵本館」主催による、貴重な展覧会が、この夏2つの会場で行われています。

一つは、児童文学者で福音館書店の相談役でもある松居直氏が絵本館に貴重な資料を寄贈され、それらのお披露目展です。

寄贈されたものは、50数年前に福音館から創刊された月刊絵本「こどものとも」の創刊初版をはじめ、絵本の芽生えから現在へとつながる絵本の歴史が分かる、数多くの資料で見ごたえあるものです。

この「こどものとも」は
「毎月1話、とびきりおもしろい読み切りのお話」
「こどもと対等に向き合い、子供に媚びず」
「繰り返し読んでもらいたくなる」絵本をめざしたものです。
子供の頃には、親は忙しく、絵本を読んでもらえませんでしたが、
大人になってこのような絵本を読むと、ストーリーや絵に対し、感慨深いものを覚えます。

もうひとつの展覧会は、絵本作家、堀内誠一の絵本原画展です。

堀内誠一氏は、絵本以外にも、
雑誌「平凡パンチ」にかかわり、「anan」「Popeye」「BRUTUS」(平凡出版=現マガジンハウス)のアートディレクターもされ、
我々の世代にとっては、とても懐かしい作家です。

その堀内誠一さんの絵本の原画を見られることは、本当に貴重なことです。
この夏、子供だけでなく大人も絵本に触れ、絵本の素晴らしさを感じるのもいいことと思います。
「松居直の本棚、おひろめ展」
会場:小松市立空とこども絵本館ホール19番館
会期:2008年7月25日~8月31日
「堀内誠一、絵本の世界」
会場:小松市立本陣美術館
会期:2008年7月25日~8月31日
問い合わせ
小松市立空とこども絵本館 0761-23-0033
オリンピック合宿-1
2008-08-06
待ちに待ったオリンピックカヌー選手の、木場潟合宿が始りました。
合宿に訪れたのは、フランス、ベルギー、アメリカ、それに日本。
中国での練習が不安ということなのかな、安心できる日本での直前合宿です。

フランスチームも昨日から始め、気持ちよく体を慣らし漕いでいます。

さすがに、オリンピックアスリート。
引き締まった体がとてもすごい。

フランスは、何をしてもおしゃれ。
ユニフォームやキャップ、パドルまでもがトリコロール。

コーチ陣もしっかり合宿参加。
Fates de votre mieux!!(がんばれ!!)
次は、堪能なあの手この手のボディランゲージで、選手のサインをもらいに行こうっと!!
オリンピック合宿-2
2008-08-07
昨日、夕方、仕事を早く切り上げカヌー会場へ。
すごい体のアスリートたちばかり。
鍛え上げられた体はきれいなものです。

呼吸がぴたりと合ったパドルさばき。

昨日のかっこいい選手に、写真をプレゼントし、もう一枚の写真にはサインを。
名前は、GOUBEL Mathieu(マチュー)。
調べると、ヨーロッパ選手権では、1位。
話によれば、ヨーロッパの選手であれば世界ベスト5以内だとか。
これは、すごいお宝に。
ガンバレ、マチュー!!
オリンピック合宿-3
2008-08-08
今日もオリンピックカヌーのアスリートたち。
別に時間を合わせたわけではなく、カヌーの様子を少しばかりと五郎座橋へ見に行くと、
タイミングよくフランスの選手たちと居合わせます。

どの選手もすごくきれい。

上半身、水着のようなウェアを着て練習。
水面の風が気持ちよさそう。

やはり決まっている、マチュー。
今週末は、アスリートたちの追っかけでもしようかな。
「鎮守の森の木の家」の上棟
2008-08-09
昨日、「鎮守の森の木の家」の上棟がありました。
設計の仕事依頼が来てから、まだ3ヶ月も経っていないのに、もう上棟です。
ちょっと早すぎかな?

構造材があらわになった建物は、きれいなものです。

山間(やまあい)のロケーションはとてもいいです。

先日、施主と柿渋を塗った梁も、うまく架けられました。
これから、一つ一つ工事が進んでゆきます。
施主の希望がこもった、楽しい家になりそうです。
暑い夏のススキの穂。
2008-08-11
暦の上では立秋も過ぎ、もう秋の声が聞こえるようになりましたが、庭の外では、朝からセミがうるさいほど鳴いています。

今年の猛暑は異常ですが、アトリエのススキには穂が開き始めました。

秋の青空にススキが似合いますが、
真夏のじりじりする空に見るススキはなんだか変に見えます。

昨晩は、上弦の月が夜空に浮かんでいて、ススキの穂を照らしていました。
夏と秋が入り混じり、少しづつ暑い夏が過ぎようとしています。
ドームでドーム。
2008-08-13
昨日所属するJIA(日本建築家協会北陸支部石川地域会)による、新聞紙ドームのイベントに行ってきました

場所は、金沢駅の地下ドーム広場で、
そこで新聞紙ドームを作る「ドームでドーム」の楽しいイベントでした。

暑い夏ですので、氷柱もおかれ、子供たちは楽しそうにドーム作り。

新聞紙を正方形に切るところから始めます。

小さな手で、協力し合って作り上げます。

休憩時間は、氷柱にさわり、これも楽しそう。
オリンピック合宿-4
2008-08-14
オリンピックカヌー合宿も終盤に。合宿しているのは、外国の人ばかりではありません。
日本の頼もしい4人の女性選手も。

外国人のコーチに毎日特訓を受けています。
手前が鈴木祐美子選手で、奥が竹屋美紀子選手。

久野綾香選手。

北本忍選手。
彼女たちは、18日にK4(4人乗りのカヤック)に出場予定だそうです。
ガンバレ日本











フランスのチームは昨日の午前中まで。
フランスの選手14人からサインをいただきました。
超ウレシイ!

最後の調整にも余念がありません。
目を引く我らがマチュー。
まるで、映画スターのよう。

最後に、Y婦と記念撮影。
顔ほどある胸板はとてもすごい。
鍛え上げられた、体は美しい。
頑張ってね、マチュー。


世界から、各国の代表選手、それもヨーロッパ、アジアのナンバーワンが集まったこの合宿。
もう少し、みんなが、応援に来てもよかったのに。
アスリートたちが去り、さびしくなった木場潟からでした。
夏休み。
2008-08-21
夏休みで、しばらくブログを休んでいました。今年の夏休みも、Y婦の実家のある群馬県へ。

近くには、草津温泉、志賀高原があるところで、毎年、お正月とお盆には帰省しています。

この風景は、草津志賀高原ルートといって本当に雄大な景色のところで、大好きです。

実家のあるN町の役場は、今でも木造の庁舎で、文化遺産ものです。

最近休業した旅館にも、レトロな看板が掲げられ、ちょっとばかり、タイムスリップした感じです。
今年も後半に入りました。
これからも、癒しのブログを続けていこうと思っています。
柿渋の家(鎮守の森の木の家)
2008-08-22
これまで、「鎮守の森の木の家」と現場のブログを書いてきましたが、名前が変り「柿渋の家」とします。
柿渋の家が、順調に進んでいます。

吹き抜けにはトップライト(天窓)が取り付けられ、部屋も少しずつボリュームがはっきりしてきました。

夏休み中、施主の方が、夏休みを返上し、外壁に張る杉板に柿渋を塗って下さいました。

使われる建具は、梁と同様、これも古材屋さんから調達したもので、格子のとても美しい建具です。

薪ストーブが付けられるよう、煙突も屋根に取り付きました。
夏休みも明け、これから一気に工事が進んでいきます。
秋風が吹き始めた「柿渋の家」からでした。
収穫間近。
2008-08-23
お盆を過ぎてからは、朝夕すっかり涼しくなり、秋の気配が感じられるようになりました。
木場潟湖畔周辺の田んぼも色づき始め、
小松市内ではもう刈り取りが行われているところもあります。

今年は、夏が暑く、稲の成長もいいようです。

しばらくすると、稲刈りのコンバインの音が、静かな木場潟のあちこちで聞こえてくるのだろうな。
もう収穫も間近かな。
オリンピックカヌーの熱戦記録。
2008-08-24
木場潟でオリンピック直前合宿をしていた、カヌーアスリートたちの結果報告。


女子カヤックフォア500m予選
女子カヤックフォア500m準決勝
女子カヤックフォア500m決勝
もうひとつ、北本忍、竹屋美紀子選手の女子 K2(カヤックペア)500mは、最終日の最終戦に出場し、見事5位入賞。これもおめでとうございます。


女子 カヤックペア500m予選
女子 カヤックペア500m準決勝
女子 カヤックペア500m決勝

われら期待のマチュー


C1 1000mは惜しくも7位で入賞ならず。でも決勝まで進んだことはおめでとうございます。

男子カナディアンシングル1000m予選
男子カナディアンシングル1000m準決勝
男子カナディアンシングル1000m決勝
そして、もう一つのC1 500mは、決勝では1分49秒台を出すも、惜しくも4位。メダル獲得にはなりませんでしたが、素晴らしい成績で、おめでとうございます。

男子カナディアンシングル500m予選
男子カナディアンシングル500m準決勝
男子カナディアンシングル500m決勝
カヌー期間中、毎日の出場、お疲れ様でした。
写真ニュースにも載ったよ。
幻想的な風景。
2008-08-25
昨日の夕方、木場潟湖畔は幻想的な色に包まれていました。
空は鉛色で、実った稲の穂が夕日に照らされて輝き見事なコントラスト。

少し風があり、木の葉っぱの裏側が夕日に照らされ、いつもと違う木立の表情をしています。

映画好きのY婦が、一番のお気に入り映画「ミツバチのささやき」の風景の色に似ていると感動。

あまり見られない、木場潟湖畔の風景でした。
前川乗船体験記-2008
2008-08-26
毎年行われている、前川乗船体験会へ行ってきました。先週の土曜日から昨日の月曜日までの3日間開催されましたが、3日間で200人もの参加があったようです。

昨年も、前川乗船記を書きましたが、やはり、水面から見る前川は素晴らしいです。
「木場潟から流れる前川の風景」
「前川(乗船体験記)Ⅰ」
「前川(乗船体験記)Ⅱ」
「前川(乗船体験記)Ⅲ」

地井家の機場はいつ見ても、存在感あります。

川に突き出た釣月亭。
足もとの柱や、屋根の付け方も、見ごたえ十分。

この蔵の外壁の下見板は、取り外せるそうですが、一度その仕組みを、確認してみようと思っています。

今年も、乗船で解説をしてくださったOさん。
前川の生き字引のような方です。
今、いろんな方面でこの前川の保存を考えているようです。
200人もの人が乗船体験をしたことは、確実に輪が広がっています。
なくなってしまったら、おしまいのこの風景。
もっともっとみんなで考えなければ。
大粒の葡萄
2008-08-27
先日、大粒でとても甘~い葡萄をいただきました。
今年、石川県では、ルビーロマンという品種の新種の葡萄が発売され、
初セリでは、ひと房10万円の値段がついたと話題を呼んでいますが、
この葡萄、そのルビーロマンに負けないくらいものです。

本当に粒の大きい葡萄です。

甘っ!
うまっ!
紫陽花のドライフラワー
2008-08-28
今年は、夏が暑かったせいか紫陽花がドライフラワーになりいい味を出しています。
青色の紫陽花は、色が抜け灰青緑色になり、なんだか高貴な色に見えます。

赤紫色の紫陽花も、朽ちた感じがとてもいいです。

アトリエに咲いていたガクアジサイは、青色だったような気がしますが、赤くドライフラワーになっています。
紫陽花は、色変わりの花といわれていますが、ドライフラワーになっても、いろんな色を出し、いつまでも目を楽しませてくれています。
家のコリドー
2008-08-30
昨日、K邸の上棟がありました。
この建物の特徴は、玄関アプローチがコリドー(柱廊)になっており、
雪や雨の多い北陸の気候を考えると、このような屋付きアプローチはとても有効なものです。

まだ、鉄柱はさび止めが塗られた赤い色ですが、きれいに仕上げされると、楽しげなコリドーになります。

天気の心配もありましたが、一日なんとか雨も降らず、無事上棟しました。
大工さんが仕事を終え帰った後は、空は夕焼けに少し染まり、立ち上がったばかりの家も赤く染まっていました。
これからまた、もうひとつ現場通いが始まります。