雪山へ。
2008-01-04
年末年始の期間、Y婦の実家へ行ってきました。TOGOが我家に来てから、ちょうど一年がたちます。
昨年は雪が降らなくて、TOGOの雪体験が、この帰省が初めてとなります。

雪の積もったところに立つTOGOは、きりりと引き締まります。

草津温泉の音楽ホールへ散歩へ出かけた時、TOGOは大はしゃぎ。
Y婦もTOGOにズンズン引っ張られ、もう大変でした。

カラマツの林は、いつ見ても絵になります。
木場潟湖畔の風景とは違った、雪山の風景でした。
のどかな正月。
2008-01-05
昨日は、のどかなお正月の晴れの一日でした。今年のお正月は、日程が良いのか、休日がたっぷりあるような気がします。

Y婦の故郷への帰省から戻り、晴れの木場潟散歩を久しぶりにしました。

湖畔には、お餅を食べすぎて、やばいと思ったのか、多くの人が散歩に訪れています。

木場潟は、ヘラブナ釣りでも有名なところで、釣り人も、のどかな正月休みを過ごしています。

さっきまで白かった白山が、夕日に照らされ、赤く染まっています。
久々の、ゆっくりした休日。
英気をやしなって、今年も一年頑張るしかないな。
楽しむバスタイム。
2008-01-09
バブがマイブームとなっている我が家ですが、先日Y婦の弟夫婦から、ジュースのようなパッケージの入浴剤をもらいました。
種類は7種類あり、果実やお茶、ハーブのような飲料をテーマとしたもので、バスタイムが楽しくなるような入用剤です。

パッケージには、それぞれの種類のきれいな写真をあしらい、色彩もカラフルにし、なかなかのデザインの入浴剤です。
「バスタイムは楽しく」が持論で、住宅の設計においても、それを心がけていますが、このような入浴剤があれば、今日は何の種類にしようかと、楽しい気分になれます。
寒い冬には、もってこいのプレゼントで、心も体も温まります。
冬枝。
2008-01-10
冬に姿を見せている、木の枝はとてもアートな感じがしていいものです。
何の木かはっきりわかりませんが、おそらくポプラの木だと思いますが、枝打ちされた先端から、また、勢いづいて伸びる枝は、とても面白い表情をしています。

アップでみると、太い幹と、細い枝との組み合わせが、墨絵で書かれたようにも見えます。

枝が伸びてゆく方向の、ルールがあるのだろうか?

柳の枝も垂れ下り、寒風に揺られていました。
これからも、もう少し、いいショットを探しながら、楽しんでTOGOとの散歩をしてみようと思います。
格子の家-1
2008-01-11
昨年末に工事が着工していた、「格子の家」の上棟が、昨日行われました。
クライアントは、金沢近郊の野々市町にあるA社で、
「和のテイストを持ちながらシンプルな建物」というコンセプトで設計しました。

まだ柱、梁の骨組しか立ち上がっていませんが、完成のイメージは、力強いデザインになる建物です。

住宅内部は、内部吹抜と、外部吹抜が隣り合わせにつながっていて、不思議な空間が生まれるよう設計しています。

これから、少しづつ建物としての表情が現われてきます。
ブログで、完成までを少しづつ紹介してゆきたいと思っています。
みちがえる改装。
2008-01-12
昨年末から今年の明けにかけて2つの住宅の改装工事が完成しました。
ひとつは、親世帯の住宅の普段使われていない二間続きの和室を改装して、そこに若夫婦が新たに同居するためにおこなった、いわば2世帯住宅の工事でした。

内部インテリアは、和室の感じを全くなくし、、ワンルームのLDKとし、モダンシックなイメージで仕上げました。

もうひとつ、20坪足らずの平屋の小さな住宅の工事で、古民家風に改装しました。

クライアントは、新婚の夫婦で、改装前は、やはり二間続きの和室が並ぶ間取りで、
二人にとっては使い勝手も悪く、イメージも合わないので、天井を取り払い丸太むき出しにし、色は白と黒のモノトーンで仕上げ、シンプルに若い二人の好むインテリアに仕上げました。。

新築の依頼もありますが、最近はこのような改装の依頼も増えてきています。
これまでの建物が、改装によって変貌し、クライアントが驚きをもって喜んで下さるのを見れば、設計者としてはとてもうれしいことです。
まさしく「劇的ビフォアアフター」のようです。
お別れ。
2008-01-15
昨日、TOGOのお葬式を終えました。多くの方から、コメントや、メール、お言葉、花などをいただきありがとうございました。
まだショックは大きいですが、皆様の励ましの言葉を大切にし、早く立ち直るよう努力いたします。
この場をお借りして、お礼申し上げます。

冬晴れの木場潟。
2008-01-16
このブログを始めたきっかけは、TOGOとの散歩で、きれいな木場潟の写真を撮り始めたことからです。写真を撮る楽しみを思い起こさせてくれたTOGOのためにも、「木場潟湖畔のアトリエから」を続けていこうと思っています。

冬は晴れる日が少ないのですが、昨日はきれいな朝やけが、木場潟を彩っていました。

木場潟を望む山々に、富士写ガ岳もあります。
石川県と福井県の県境にある山で、山頂からは、木場潟をはじめ南加賀平野を一望できる、ハイキングには丁度良い山です。

午前中から、ポカポカ陽気に誘われ、多くの人が散歩に訪れてきています。
子供のころ、冬の晴れた日に、突然小遠足といって学校近くの公園などに出かけた記憶があります。
北陸の冬において、晴れの日は、もうけものの日と感じます。
幻冬の木場潟。
2008-01-17
今朝目覚めると、景色が白色になっていました。久しぶりの木場潟の冬景色です。
冬の雪の降る木場潟を紹介したことがないので、さっそくカメラを持って出かけました。

雪が降っているので、対岸のポプラの木も霞んで見えます。

さすがに今朝は歩いている人は少なく、何人かの足跡と犬の足跡が残されているだけでした。

湖面の水鳥たちも、今朝は、岸に近い所にたまっています。

いつも渡っている五郎座橋の欄干も、なぜかさみしく目に映ります。
こんな幻のような木場潟の景色は、なかなか見ることはできません。
加賀日和
2008-01-18
昨日、南加賀で出版されている「加賀日和(かがびより)9号」が届けられました。この雑誌は、南加賀の良さを紹介し、多くの人に南加賀を知ってもらおうと編集されたもので、私も、創刊号から愛読しているとても良い雑誌です。

編集長は写真家でもあるタカヤナギユタカさんで、するどい視点で写真を撮られ、自ら文章を書かれている、有能な方である。
彼の撮られる写真には、木場潟や前川もあり、いつも感心してみています。

実は、この9号に、このブログと同じタイトルの「木場潟湖畔のアトリエから」というエッセイを書かせてもらいました。
木場潟を通じ、日々過ごしてきたことなどを書きましたが、やはり、私自身文章書きでないので、、おはずかしいエッセイになりました。
でも、雑誌自体、南加賀の良さを伝えています。
この雑誌が、今後もっと多くの人に読まれ、南加賀に住む人たちの心の絆になればと思うし、県内、全国の人たちにも南加賀を知ってもらえればと思います。
金澤
2008-01-19
雑誌掲載についてもうひとつ。1月20日発売の「金澤」が手元に届きました。

この「金澤」という雑誌は、これも創刊号から愛読しているお気に入りの雑誌です。
内容は、金沢を中心に石川県のいいお店や懐深い文化を紹介した記事が多く、
写真もきれいで眺めているだけでも十分楽しめる誌面の読み物です。

掲載されたのは、以前に取材を記事にしたY邸です。
うまく撮られた写真と、美しい文章で構成された誌面は、より雰囲気ある住宅として紹介されました。

思えば、地鎮祭から、上棟、完成、完成Ⅱと工事の流れがブログの記事と共に歩み、このように多くの人の目に触れていただけました。
設計を信頼してくださったYさん。一つ一つ丁寧に工事してくださった多くの職人さん。毎日現場監督をしてくださったKMさん。皆様のおかげで無事完成しました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
そして、このY邸にいつまでも大切にお住まいくださることを願っています。
昨日の「加賀日和」や今日の「金澤」は地方の雑誌です。
地方には地方のいいものがたくさんあります。これらの雑誌によって、自分たちの住む所を愛し、多くに人にその良さを知ってもらうこと。
これが「住む」という楽しみの一つかかもしれません。
ひこうき雲
2008-01-20
昨日は、天気よく、ひこうき雲が見られた。近くに小松空港があり、離発着するジェット機や、経由するジェット機が上空を飛び、ときおり空に雲で絵を描いてくれます。

幾筋ものひこうき雲が、青い空にかかり、ダイナミックなSKY ARTを見せていました。

「ひこうき雲」といえば、ユーミンのデビューアルバムのタイトル曲で、デビュー当時から好きな歌です。
昔からいつも、その曲を聴くとなぜが涙が出そうになっていて、昨日のひこうき雲を見て、一週間前のあの日が脳裏をよぎり、思わず胸が詰まりました。
♪あの子の命はひこうき雲。♪
北欧デザイン
2008-01-22
以前に、地元の情報誌FAVOに連載コラムを書いていたことがあり、そのひとつに「北欧デザイン」について書いたことがあります。
「北欧の冬は寒くて日照時間も短いので、インテリアに対する思い入れが強く、特に照明器具の灯りの取り入れ方にうまく考えられたものが多い」と書きました。

北陸も同様に冬は暗い日が多く、北欧と似たような風土です。
そのようなことから、照明計画や照明器具選びについて、かなり気をつけて設計しています。
我が家では、メインとなる照明器具に北欧デザインのものを使っています。
この器具は「TipTop」の器具で、シャープでシンプルなデザインで、障子の組子にも似合うものです。

ダイニングテーブルの上に下げられた照明器具で、アルネ・ヤコブセンのデザインの、下へ拡散して光が落ち、上部のルーバーからも光が洩れる、照明器具としては名作のものです。
もう20年以上も前からこの器具はダイニングテーブルを照らしていて、飽きのこないお気に入りの照明器具です。

照明器具ではありませんが、同じヤコブセンデザインの「アリンコチェア」です。
背もたれの曲線は、ただついているのではなく、制作上成形合板のクラックをなくするために不要な部分を削りに削りできた曲線です。
アリンコチェアの名前の由来は、この椅子を製作している途中、黒く塗った時にアリに似ていたということかららしいです。
また、オリジナルは3本足で、もっといいデザインをしていますが、日本では3本足では不安定で、PL法で販売できないのが原則となっていると聞いたことがあります。
(でも、通販で手に入れることができます。)
このように、北欧のデザインには惹かれるものがあります。
また、障子などの日本のデザインにもマッチします。
こんなものに囲まれながら暮らしてゆくのも、楽しいものです。
富山の家
2008-01-23
先日紹介した格子の家と同時進行の「富山の家」が昨日上棟しました。設計の開始も、竣工予定も同じの住宅です。

敷地はとてもややこしい形で、設計はなかなか難しい住宅でした。
(映っているルノー・キャトルは全く関係ありません。)

四角い平面に、三角形のリビングを突き出し、日当たりや風通しを良くし快適に暮らせるよう設計しています。

幣串(へいぐし)を祀り、上棟のお祓いを済ませた頃には、東から丸い月が昇り始めてきました。
この富山の家も、無事完成を願い、住みよい住宅としてなってほしいものです。
大変な確認申請。
2008-01-25
ニュースにもなっていますが、いま建物を建てるときの建築確認申請が大変であります。建築耐震偽装から発端し、申請の検査内容がこれまで以上に多くなり、書類も2~3倍近く多くなりました。

これまで、建築に関する大きな社会問題が起こるたびに、建築基準法が改正されてきました。
ホテルや旅館の火災により、防災の建築基準法が厳しくなり、防火や耐火の基準が変わったり、
阪神大震災の後には、構造の強化、
建築材料から発生するホルムアルデヒドなどの有害物質に対するシックハウス対策など、
ことある度に、建築基準法が複雑になってきました。
そして今回、耐震偽装問題から、検査チェック自体を厳しくするという、建築士にとって業務は複雑膨大になりました。

今、70坪規模の鉄骨3階建ての店舗・工場兼住宅の建築確認申請を提出しようとしています。

規模が70坪であっても、構造計算や、いろんな換気計算、そして、工事に使われる製品の認定書の添付など、こんなにも分厚いものになりました。
提出書類は必要と言えば必要のものだと思いますが、役人がそれらをチェックするだけでも大変だと思います。
以前に、10,000坪、110億円の建築設計を担当したことがありますが、もし、今の時点で確認申請を行うとなれば、気が遠くなりそうです。
こんな複雑なことを踏まえ、よい建築を設計することは、本当に大変なことだと我ながら思います。
アトリエの冬景色。
2008-01-26
アトリエにもようやく雪化粧されてきました。東北地方や北海道では大雪となって大変らしいですが、小松は薄っすらとした雪化粧です。

アトリエの庭は、葉を落とした冬枝が景色を作り、白い粉をまぶしたような様相をしています。

垣根の山茶花には、雪が降りかかっています。

本来なら、この雪の庭を駆け巡るTOGOがいるはずなのに・・・。
木場潟、冬のソナタ。
2008-01-27
木場潟中央園地には、一部の人に知られた「冬ソナのみち」があります。
といっても、街路路になっているわけでなく、メタセコイヤの木が整然と植えられて、並木道のように見える、なかなかいいポイントの風景です。

日曜日の朝、降りしきる雪の中、急いで行ってきました。

白い世界とに黒い木の枝がコントラストを描き、今にもあのメロディーが聞こえてきそうでした。

しばらくすると、雪も止み、青空が木の背景になっていました。
雪の中央園地風景。
2008-01-28
木場潟冬ソナみちの後、中央園地を久しぶりに散策しました。
中央コンコースの脇にあるベンチ。
季節のいい頃に中央園地へ散歩したときは、
時々ベンチに座ってゆっくり時間を過ごせるお気に入りのスポットも、今日は、真っ白に。

湖上園路の展望台も雪化粧。

小さな男の子と女の子がソリに乗って、お父さんに引かれ楽しそう。
楽しい家族。

愛車、ボルボ240GL。
やはりこのような風景に似合います。
ちなみに、もうすぐ走行距離21万キロ。 まだバリバリ。バンバン。
前庭の薄雪化粧。
2008-01-29
前庭もうっすらと雪化粧しています。
いつも前庭で、にらみを利かせている石像も、この日はなんだか寒そうに。

水の出ない蹲にも雪が。

タヌキにも。

横を見れば、カラスの足跡が。
冬鳥の訪れ。
2008-01-30
木場潟には毎年冬になると、ガン・カモ類が飛来し、水辺をにぎわしています。そのほかにも、沢山の渡り鳥が訪れます。

アトリエにも多くの冬鳥が遊びに来ます。
美味しいものをたくさん食べたのか、かなりデブったツグミが、桑の木に止まっています。

青く長い尾をした美しい鳥は、オナガです。
5羽ぐらいが、アトリエの木々の間を遊びまわっていました。

この鳥はメジロです。
名のとおり、目の周りに白いリングがあり、色は緑色で、よく鶯と呼び間違えられます。
小さな鳥で、あちこち素早く飛び回っています。

アトリエの窓の前に、鳥の小屋を吊るしていますが、これまでに、それらの鳥たちは一度も止まってくれません。
少しばかり、さみしいのですが、でも枝に止まる鳥を見ていると、とても愛らしいものです。