アトリエの紅葉(その3)
2007-12-01
今年のアトリエの紅葉を何度か紹介してきましたが、紅葉が遅いコナラの木がようやく紅葉し、今は、見頃となっています。
手前の大きな樹は桜で、ツタが絡まっている樹が桑の木です。
二つの樹ともすっかり葉を落とし、冬の様相になっています。

あまり紹介しませんでしたが、アトリエの外観です。

紅葉している樹はコナラの樹で、2001年に世紀の記念として植えた樹です。
植えたときはひょろ長い苗木でしたが、力が付いて最近はぐんぐん大きくなってきました。

樹にロープが張られていますが、TOGOをつないで日向ぼっこできるようにと、張ってあります。

裏庭のモミジもきれいに紅葉しています。

今年は、とてもきれいなアトリエの紅葉でした。
めがね
2007-12-08
ブログを1週間ばかり休んでしましました。理由は、TOGOとの散歩が夜明け前で暗いのと、毎日雨続きでカメラをぶら下げて歩く機会がなかったので、お休みとなりました。
こんな時は、バブねたがいいようで、今日はめがねコレクションを紹介します。

最近、めがねを変えました。
老眼と乱視の度合いが進み、これまでのめがねであると、少し不自由するので変えました。

デザインは、ル・コルビュジェのめがねと似ています。黒縁でやや丸いめがねで、なかなかのお気入りです。

これまでのめがねは、このめがねです。
縁は上部が茶色で、下部が透明の、レトロっぽいめがねでした。

その前のめがねは、レンズが小さく、針金のつるでできたような、これもレトロな感じのものでした。
最近は、レンズを交換して、Y婦の老眼用のめがねとして使われています。
これまでの3つは、ドイツ製のLUNOR社のものです。

それ以前にかけていためがねを引っ張り出してくると。
今では当たり前にかけられている赤い縁のめがねで、フランスのFACEaFACE社製のもので、10年程前のものです。

これは、ALAN MIKLI社製のめがねで、めがねのデザインが変わりかけた奔りのものです。
以上、ビジュ寺口さんから買ったもので、どれもがお気に入りの形のめがねです。

これは、20代の時にかけていた、25年ほど前のめがねで、白山眼鏡社製です。
こんな、めがねのコレクションを並べてみると、それぞれに個性があり、自分の顔の歴史の一つとして思い出すのも、楽しいものです。
カメラ
2007-12-09
昨日に続き、レンズもののコレクションです。写真は、建築を見て回ることが多く、その撮影にと始めたことが、きっかけです。
それが、いつの間にやら、木や花や風景を撮ることが多くなり、今のブログに至っています。

このカメラは、「ROLLEI35」で、コンパクトカメラの歴史的名機として名高いカメラです。
骨董好きのSさんから譲ってもらったもので、貴重なカメラです。
操作性は悪く、絞りとシャッタースピードの要点をマスターしないとうまく撮れませんが、レンズが良いので、とても奇麗に撮れるカメラです。
冗談で、このカメラは白黒しか映らないと友人に話したところ、本気にされてしましました。
(カラーフィルムならば、カラーで必ず写ります。)

この4台のカメラは、父が使っていたものをコレクションとしています。
父も写真を撮ることが好きなようでしたが、本気ではまって撮ることはないようでした。
上の2眼レフカメラで、一度も撮ったことはありませんが、一度チャレンジしてみたいと思っています。

このPENTAXは、学生の頃、いつも持ち歩いていたカメラで、落っことしたりして、ボロボロですが、多くの名建築を写してきた、私にとって大切なカメラです。
このころから、カメラは小型化されて来たようです。

その後、風景に魅せられるようになってから、買ったのが、ヒット商品キャノンの「EOS KISS]です。
私にとって、フィルムカメラの最後のカメラです。

本格的にデジタルカメラにしたカメラで、最近までこのカメラで撮っていました。デジタルカメラの手軽さと、機能の良さには本当に驚きます。

そして、今使っている「カメラニコンD40」です。
私と似ているという、キムタクがコマーシャルしていた、使いやすいカメラです。
こんなカメラの変遷を経て、毎日写真を撮っています。
グラン・コンフォルト
2007-12-11
今回は、以前にもコレクションで紹介したミニチュアチェアを記事にします。建築設計をしていると、椅子にも大変興味がわきます。

アトリエには、椅子に関する本だけでも、20冊ぐらいあり、椅子の本があるとついつい手が伸び、買ってしまいます。

20世紀前半の著名な建築家には、椅子をデザインした人が多いです。
そのひとり、ル・コルビュジェもそのひとりであります。
この椅子の名前は「グラン・コンフォルト」(大いなる快適)といい、シャリロット・ペリアンらと共同で発表した椅子です。

先日コルビュジェ展へ出向いたとき、この椅子のプロトタイプが置いてありました。
コルビュジェは著書「建築をめざして」で、建築をイメージするものに船があると書いていますが、
展示された椅子を見て感じたことは、船のデッキの手摺に、フカフカの大きな座布団が置かれているようで、何か、大きな海に深々と体を沈めて快適にくつろげるような気がしました。
現在の、クロームのパイプと黒のレザークッションからはそのような印象は受けませんが、インテリアにおかれると、やはり存在感があります。
レッド&ブルー
2007-12-13
20世紀初頭の芸術や建築の考え方は、大変、難しいものです。今回紹介する椅子をデザインした建築家リートフェルトも、芸術運動の「デ・スティル」のメンバーの一人で、とてもややこしい言い方で、建築論を展開しています。
今日は、独断の私見にて、チョーわかりやすく解説いたします。

この椅子はバウハウスの展示会で発表された「レッド&ブルー」という椅子です。
といっても、椅子の形をしたオブジェです。
椅子という、先入観を捨てて見れば、赤い面と、青い面と、黒い線が組み合わせられているオブジェに見えます。
「デ・スティル」の芸術運動は、このように、先入観のイメージをなくし、面と線で構成された絵やオブジェを作ることが作品のテーマなのです。

この椅子も、同じく、リートフェルトのデザインで、面がジグザグにつなぎあわされ、名ととおり「ZigZagチェア」と呼ばれています。
20世紀初頭の頃の建築の考え方は、先入観を取り払い、たとえば、壁は垂直な面、天井は水平な面としてとらえ、それらの面を組み合わせて、建築を表現することが多くありました。
これらの椅子(オブジェ)もそのように、「背もたれ」や「座」「肘掛」という先入観を取り払い、面や線を組み合わすことで、立体を作ろうとするものです。
これらの椅子(オブジェ)は、座り心地もへったくれもなく作られていますので、実際座ったことがありますが、座り心地は最低でした。
これらは、あくまで鑑賞するもので、座るものではありません。
このようなヒントの中から、モダンデザインを見ると少しは理解できることがあると思います。
Y邸の取材。
2007-12-18
先日Y邸の取材撮影が行われました。金沢には、とてもグレードの高い情報誌「金澤」(金沢倶楽部刊)があります。
写真もきれいで、取材内容もよく、創刊号からすべて目を通している、とてもいい情報誌です。
その「金澤」の1月20日発売の2月号に掲載予定としての取材でした。

これまでに、「金澤」に私の設計した住宅がいくつか掲載されたこともあり、
最近では、「今月の誕生日」に紹介されています。

撮影の写真家はHさんで、これまでにも5~6回ほど撮影していただいき、いづれも素晴らしい写真をとられる方です。
それゆえ、私の設計する住宅のポイントをうまく捉えてくださるので、今回の掲載も楽しみです。

撮影は、取材のI さんや、
Y邸のガーデニングを設計され取材協力としてインテリアグリーンのセットをしていただいた花屋さんも、立ち会われて行われました。

天気予報では雪でしたが、日頃の行いが良いので、途中日差しがあったりで、いいコンデションで撮影できました。
長時間、撮影に協力していただいたYさんには、重ね重ねお礼を申し上げます。
年賀状、カレンダー。
2007-12-19
今年も、残すところ少なくなりました。暮れのあいさつや、新年の年賀状書きも大変です。
今年の年賀状のデザインがようやく決まり、なんとかプリントアウトできました。
毎年200枚くらいの年賀状を出すのですが、宛名書きや、コメント書きが大変です。

もうひとつ、毎年、お歳暮の一つとして作ってプレゼントしているのが、カレンダーです。
手づくりであるゆえ、何年か前のカレンダーは、30日しかない月なのに、31日まであったりして、スリリングなカレンダーです。
でも、デザインは、シンプルで、1年分が1枚となっているカレンダーが少ないので、なかなか好評のようです。
いくつかのお店にもプレゼントしていますが、お店に貼られているとうれしいものです。
こんな、手作りのものを作る、あわただしい日々が続く12月です。
たそがれていますか?
2007-12-21
アトリエを開設してから、土曜日や日曜日の休日が少なくなりました。住宅を設計していると、休日にクライアントとの打ち合わせが多く、
そのほかイベントの参加とかで、なかなか丸一日休みをとることがなくなりました。
(ありがたいことです)

そこで、たまには自分の時間を作ることも必要だと思い、
先日、平日の時間に映画を観てきました。
映画のタイトルは「めがね」でして、南の島で時間がゆっくり過ぎていくシチュエーションの、
キーワードは「たそがれていますか?」、時間に追われての生活から、自分の時間を取り戻す、とてもいい映画でした。

出演者は、個性的な人ばかりで、不思議な時間が過ぎていく内容でしたが、
それよりも、シーンとなったキッチン・ダイニングの空間は、どこかの設計に使いたいくらいいいインテリアでした。

同じ制作会社の映画で、「かもめ食堂」もいい映画でした。
先日戸井鮮魚さんのところでカニパーティーのお誘いを受け、ご馳走になったのですが、居合わせた全員が偶然にもその映画を見ていたという、不思議な魅力の映画です。

今日の記事の写真は、二つの映画のパンフレットです。
二つとも、凝ったパンフレットで、家に持ち帰って見ると、余韻が残る優れものです。
これも、コレクションの一つに加わりそうです。
淡々と日常の時間が過ぎていく中に、人と人の心が通じ合ってく映画、
もしかすると、小津安二郎の映画に通じるかも?
久々の晴れの朝。
2007-12-27
北陸の冬は、毎日が鉛色の空で、木場潟湖畔や、アトリエの風景のいい写真を撮ることが少なくて、ストレスを少し感じます。毎日、天気予報とにらめっこしながら、日々過ごしています。

今朝は、久しぶりに雲ひとつない、朝を迎えました。
まずは、庭に出て、木場潟湖畔と白山の風景をパチリ。

TOGOとの散歩に、久しぶりにカメラをぶら下げ、パチリ、パチリ。

大好きなポプラの木も、葉っぱを全部落とし、枝だけのシルエットがとてもきれい。

ハンノキの実も冬の様相になりました。
やはり天気がいいと、写真を撮るのも気持ちがいいです。
これからも、ずっと晴れてくれないかな~。