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暑い夏の思い出

 2007-08-05
毎年、石川県ではジャパンテントという国内に留学している学生が集まる、世界留学生交流のイベントが行われます。
アトリエにも、毎年留学生を受け入れ、ホストファミリーとしてイベントに参加しています。

今年のスケジュールは前半が金沢で、講演や文化体験をし、
後半、金沢以外の県内市町村で自然や家庭の生活を体感する予定が組まれ、
7泊8日の留学生にとって長くて短い夏となりました。

今年の留学生は、中国からの女性でした。
7月31日の夕方からアトリエにホームステイし3泊4日過ごす予定でやって来ました。


07JT01
1泊した翌朝、早速小松市内で、九谷焼の絵付けの体験。
好きな器を選んで、思い思いの絵付けをし、自分の作品にとてもご機嫌♪
左がアトリエに来たYiさん。右が友人Mさん宅にきた中国からのBさん。
07JT02
当日は35度を越す猛暑。
中国で住んでいたところには海がなく、海を見たいというので加佐の岬までドライブ。
気持ちいい風が髪をなびかせていました。
07JT03
午後からは、那谷寺で日本の「俳句」に挑戦。
五七五のリズムで見事な俳句。
ちょうどその時、新聞社の取材。緊張しながらも笑顔でポーズ。
07JT04
夕方、Mさん宅で加賀地方のご馳走「柿の葉寿司」つくりに挑戦。
中国には、寿司をつくる習慣がなく貴重な初体験。
とても楽しそう♪
07JT05
そして夜は、バーベキュウをしながら、あれこれ心の交流。
07JT06
翌朝、Hさんのフラワーガーデンへ。
やさしいもてなしに、Yi さんもBさんもご機嫌。
07JT07
DK(デジタル掛け軸)の長谷川章さんのスタジオで、DKのミニライブ。
古来の日本文化だけでなく、最前線の、小松から世界に発信する芸術のDKを、真剣な目でとらえていました。
07JT08
この日も35度を越す猛暑。
今日は安宅海水浴場で足浴。
いつも間にやら、二人ともずぶ濡れ。
07JT10
夕方からは、浴衣に着替えしとやかに。
とても着物が似合うYiさん。
折り紙の体験。几帳面に折る器用さは先生から満点の言葉。
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弁慶も飛び入りの皆で記念撮影。
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日がくれ、三味線の音につられ、輪踊りを
最初は、ぎこちなかったが、終わり頃にはきれいな踊り。
07JT14
終わった後に、おなかがすいたので、近くのお寿司屋さんで、ひとつまみ。
楽しい一日が終わりました。
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07JT15
出会いがあれば、お別れのときが来る。あっという間の小松ジャパンテント。
大粒の涙が。
07JT16
3泊4日の、思いで詰まった夏休み。
体をこわさぬよう、沢山日本で勉強してほしいと願いながら、Yiさんは小松を後に。



毎年、留学生を受け入れていますが、本当に良い留学生ばかり。
留学生から学ぶことも沢山あります。
何よりいいのは、ホストとして、新しい家族が増えたこと。
Yiさん、また小松へ遊びに来てくださいね。

夏の空の表情。

 2007-08-06
ジャパンテントで、留学生を受け入れていた期間、
北陸地方は梅雨明けし、台風の接近やらフェーン現象やらで、
空や、木場潟や、海は目まぐるしく変わり、面白い表情をしました。

07080青い空01
台風が接近して大気が不安定になり雲の形が躍動的です。
0708青い空02
そんな空の雲が、風のない水面に写り、いつもと違う木場潟の表情をしていました。
0708青い海
いつもお魚を持ってきてくれる戸井鮮魚さんの近くにある加佐の岬の海は雲ひとつなく、とても気持ちいい。
何度か、加佐の岬に訪れたことがありますが、こんな澄んだ海は初めて見ました。
0708夕焼け01
西の空には夕焼けが。
旅客機が着陸準備態勢に入り、夕焼け空を横切ってゆきます。
明日も暑い日になるだろうな。


夏の空は、大気が不安定になることが多く、雲の形や空の色が目まぐるしく変わるので、空を見ていると楽しいものです。

夏だ!プールだ!水浴びだ!

 2007-08-07
連日暑い日が続きます。
人間も暑くて大変ですが、TOGOはもっと大変。
モコモコの毛皮を着ているようなもので、散歩から帰ると、ハ~ハ~、ゼ~ゼ~。
聞いているだけでもかわいそう。
0708TOGO水浴び03
暑いときは水遊びが一番。
頭から水シャワーをかけられ、楽しそう。
0708TOGO水浴び04
シャワー水もゴクゴクのんで、涼しくなろーっと!
0708TOGO水浴び01
500円で買ったビニールのプールに足を入れ、ゴムボールで水遊び。
0708TOGO水浴び02
木陰のプールでひと休みのご機嫌TOGO。
なんてシアワセなワンちゃんだろう。

暑い日のTOGO の避暑でした。

打ち水で涼を。

 2007-08-08
8月になってからは、毎日暑い日が続いています。
アトリエでは、なるべくエアコンをつけないように生活していますが、
暑い日の午前中は、打ち水をして涼をとって過ごしています。
0708打ち水01
夏は、アトリエには北西から風が流れてきます。
玄関が、北西にあるため、玄関たたきに水をまくと、蒸発気化された涼しい風が、家の中を流れていきます。
0708打ち水03
那智黒石の洗い出しに水をまくと、水たまりに緑が映ったりして、
見た目にも涼やかさが感じられます。
また、朝の打ち水は、涼やかさもありますが、玄関が清々しく見え、気分も良くなります。
0708打ち水04
打ち水は、地面にだけでなく、木の葉っぱに打つと、涼風がより涼しくなり、緑もきれいに映ります。

こんな風に、打ち水にも昔からの知恵があり、教えられることが沢山あります。
今日も、打ち水をして一日のスタートをきり、暑い夏の一日を乗り越えていこうと思います。
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水についてのついでに、話しは変わりますが。
0708水環境フォーラム
来る9月8日(土)小松ドームにて、「水環境フォーラム」という県民フォーラムが行われます。
内容は、生活排水と水環境についてのフォーラムでありますが、
パネルディスカッションでは、「木場潟の水辺の輝きを未来に」のタイトルで、行われる予定です。
毎日の散歩で木場潟に触れ合って生活しており、とても興味あるフォーラムです。

ちなみに、そのポスターで使われた、木場潟と白山の写真は、私の撮ったものが採用され、ちょっぴり嬉しいです!
掲示されたポスターを見かけたら、ぜひ立ち止まって見てください。
また、できるだけ多くの人に、参加していただくと嬉しいな・・・。

夏の甘~い果物。

 2007-08-09
夏は、果物が美味しい。
冷たくして甘い果物を食べると、暑さを一瞬忘れることができる。
0708葡萄01
最近食べる葡萄は種類が多く、どれも甘くて美味しい。
デラウエアなどの小さい粒の葡萄を食べるとき、少し面倒くさいが、葡萄をむさぼり食べて、皮のカスの山を見ると、充実感をおぼえる。
無心に食べることが、美味く食べる秘訣なのだろうか。
0708メロン01
昔は、メロンは超高級果物でめったに食べることがなかったが、最近では、品種改良されて安くて美味いものもある。
このメロンは、近くの能美辰口で作られたメロンで、高級アースメロンである。
頂き物で、めったに食べることがないが、とてもジューシーで美味いメロンである。
0708西瓜01
夏の果物の代表選手は、やはり西瓜である。
子供の頃の夏休みの思い出には、いつも西瓜がある。
石川県の西瓜は甘くてとても美味しい。
以前は、Y婦の実家へ帰省するとき、手土産によく持って行ったものだ。
今年の西瓜もとても美味しい。
0708トマト01
近くで、自家菜園をしているKさんからいただいた、トマトである。
トマトは、果物ではなく野菜であるが、形はイビツながらも、これも美味い。

こんな、自然の恵みの美味しいものを食べられることに感謝しなければならない。
もちろん、自然対してにも感謝しなければならないが、丹精こめて育てた作った人にも感謝しなければならない。

では、頂きま~す。合掌!


夏の落葉。

 2007-08-10
毎日猛暑で、大変です。
朝の散歩の挨拶は
「毎日暑い日が続んな。今日も暑くなるんやろな。」と
みんな暑さに参っている様子です。
人や、TOGOだけでなく、樹も暑さに参っているようです。
0708落ち葉01
木場潟湖畔のポプラの樹も、葉っぱからの水分の蒸発を少なくするため、
葉っぱをバラバラ落としています。
0708落ち葉02
アトリエの木も、葉っぱを落とし、毎朝のホウキ掃きが日課となりました。
アトリエの桂の樹は、毎年黄葉が早く、もう色が変わり始めてきました。
0708落ち葉03
まだ、盛夏だと思っていても、あと、10日もすれば、秋の気配が感じられるようになってきます。

季節は、駆け抜けるように移り変わっていきますが、
変わらぬのは、暑さでボ~っとしている私だけでしょうか。

夏の青田。

 2007-08-11
アトリエ周りの田んぼが青々しています。
今年は梅雨が長かったが、8月に入り好天が続き、稲の生育もいいようです。
0708青田01
石川県加賀地方は昔から稲作の盛んなところで田んぼが広がっています。
青い空に、緑の田んぼ、夏の日本の風景の一つです。
0708青田02
稲にも穂がつき、白い花が咲き出しました。これらが受粉して、米になります。
これからが、稲の実りの勝負時で、好天が続くと籾殻の中がしっかりしし、美味しい米になっていきます。
0708青田03
早朝の犬散歩の光景ですが、やはり、ランニングシャツにステテコが夏の青田に良く似合います。

今年は、豊作のような気がします。大きな風水害がないよう祈るばかりです。

コタローシンガーズ

 2007-08-14
一昨日、美味しいフレンチ惣菜のお店、レアールさんで月1回のレアールバールが行われ、行ってきました。
今回のレアールバールは、シェフの旧友アツコさんの混声合唱グループ、コタローシンガーズのライブも合せて行われ、美味しい料理と楽しい歌声での大人の時間でした。

コタローシンガーズは、日本では数少ないプロのア・カペラ室内混声合唱団、ザ・タロー・シンガーズのメンバーの一部で構成された、自称スペシャルメンバーで、レアールバールでは2回目のライブでした。
0708コタローシンガーズ01
一度木場潟をご案内したいと話したところ、翌日アトリエに来てくださいました。
木場潟散策後、木の下でわいわい雑談をしましたが、歌を唄われる人たちはなぜだか明るく面白くて、大笑いの連続でした。
0708コタローシンガーズ02
その後、アツコさんとオットさんは、もう一泊ということで別れ、
残りのメンバーたちは、海を見たいというので、加佐の岬へ案内しました。
この日も青空がきれいで、とても気持ちよい潮風が吹いていました。
0708コタローシンガーズ03
思わずメンバーの1人が、海に向かって歌いたいといい、いきなり4/5コタローシンガーズのライブが始まりました。
なぜだか海とは全く関係のない「アルプスの少女ハイジ」の主題歌を歌い始めました。
おそらく、気持ちのよさがスイスの景色とダブったのでしょう。
0708コタローシンガーズ04
2曲目は、「島唄」で、ようやく海の歌となりました。
観客は、青い空と青い海と私たちだけで、とても贅沢で、気持ちいいライブとなりました。

本当に、コタローシンガーズの皆様、心に残る歌声有り難うございました。
また、小松へ、今度はゆっくり遊びに来てください。

木場潟湖畔のぶどう園。

 2007-08-15
木場潟湖畔には、ぶどう園もあります。
こちらのぶどう園はアトリエにも近く、毎年夏に、知人へお中元として送ったり、デザートとして食べるために買ったりして、よく利用しています。
0708多井ぶどう園01
旧国道8号の道路沿いにあるぶどう園で、その場で房を摘んで販売しています。
0708多井ぶどう園02
作っている葡萄の種類は何種類もあり、時期によって食べられる葡萄が異なり、夏の期間いろいろな葡萄が楽しむことが出来ます。
0708多井ぶどう園03
一部オーナー制になっているのか、房に名前が掛けられたものもあります。
0708多井ぶどう園04
今年の葡萄もとても甘く、果物好きの私としては、とても嬉しいです。
0708多井ぶどう園05
こんな美味しい葡萄が食べられることに、感謝!

誕生日の贈り物。

 2007-08-18
帰省やら、墓参りやらで日にちが過ぎてしまいましたが、先日のレアールバールで、コタローシンガーズのマイchanとY婦の誕生日をみんなで祝っていただきました。
コタローシンガーズの第2部のライブが終了したところで、レアールシェフの計らいで、大きなケーキが二人にプレゼントされ、感激の誕生日となりました。

2005誕生日
実は、2年前の私の誕生日に、レアールバールで祝っていただいたことがあります。
そのときは、シェフとY婦が、内緒で企て、感激の誕生日でした。
冬瓜をくりぬいた特製の器に、スジ肉のデミグラスソース煮を入れ、
居合わせたお客にも祝っていただき、感激は今でも心に残っています。

2007誕生日01
そんなわけで、今年のY婦の誕生日にお返しにとバラの花をプレゼントしました。
結婚前に、もし何かプレゼントされると何がいい?とY婦に聞いたとき、
「女性だったら、花束をもらうと一番感激するし、私だったら「ジュリア」のバラが一番嬉しい」と言っていたのを記憶していたので、今回のプレゼントにしました。
2007誕生日02
実は、ジュリアのバラのプレゼントは2度目であります。
ブログでリンクさせていただいている花の屋さんのブログで「90歳の誕生日に90本のバラをプレゼント」された記事があり、今年はなんとしてもバラをプレゼントしたかったのです。

高価な洋服などを買ってやれるわけでなく、旅行にも連れて行ってやれるわけでもなく、
ましてや、毎日の家事に追われながらも仕事の手伝いをしてもらっているY婦に、ささやかながらも思いをこめてプレゼントしました。
2007誕生日03
夏の暑い時期にジュリアの花束を作ってくださった花の屋さんの店長さんにも感謝しております。
いつも、見事にアレンジしていただき有り難うございます。
そして、Y婦に花束有り難うございました。


Y婦の父は、「誕生日は親に祝ってもらうものではなく、親に感謝する日だ。」と言っていたそうです。
本当に名言です。生まれてこられたのも親のおかげです。

そういえば、アカデミー賞やグラミー賞では、必ずといっていいほど親に感謝しているとスピーチしています。
誕生日を迎え、「おめでとう!」はみんなから頂き、「ありがとう!」は今日まで生きてこられたことにすべてのものに対して心から感謝するお礼であると思います。

そんな誕生日にみんなに感謝!

Y邸が少しづつ仕上がってきました。

 2007-08-21
時折、工事状況を記事にしているY邸です。
屋根が葺かれ、サッシュが入り外壁も少しづつふさがれ、ようやく外観が格好となってきました。
0708Y邸外観
毎日暑い日が続きますが、職人さんたちは、一つ一つ丁寧に仕上げています。
0708Y邸中庭
中庭が建物の中心にある住宅で、玄関に入ると、目の前が中庭となっています。
0708Y邸リビング
リビングも中庭に面しており、東からの光がタップリ入る、明るいリビングです。
吹抜からも明るい光が落ち、風も抜けてゆきます。
0708Y邸CG
完成予想図です。クライアント(施主)のYさんには、設計中このようなCGをお見せし、外観のイメージを感じ取っていただいています。
0708Y邸模型
もう少し解かり易くと、建築模型を作り、デザインをさらに検討していきます。

完成が楽しみなY邸です。

樹の実Ⅱ。

 2007-08-23
毎日の暑さに、ヒーヒー言っているうちに、樹木たちは、確実に実をつけています。
これまでに何度か樹木の実を紹介してきましたが、今回も実を紹介します。
0708ねむのき実
ネムノキの実です。
さやえんどうのような実の付き方で、花が最近まで咲いていたと思ったら、
いつの間にやら実をつけていました。
0708藤の実
藤の実です。
あまり藤の実を見かけることは少ないですが、藤棚には、沢山の実がぶら下がっていました。
まだ実は、とても硬くて青いですが、その後、どんな風になるか楽しみです。
0708ハンノキ実
正確な樹の名前はわかりませんが、ハンノキの実のようなものがついていました。
この樹は、葉っぱが落ち、冬になると実が点々とつき、絵になります。
0708???実?花?
これも、性格な樹の名前がわかりません。
花だか実だかもわかりません。
時間があれば、図鑑で調べてみようと思っています。

いづれも木場潟湖畔の樹の実です。
これからは、樹木の実をさがし歩くのが楽しみです♪。

夏の飲み物。

 2007-08-24
最近、ボトルのデザインが少し変わってきた。
以前は、中の飲料が見えていたが、最近のは、ボトル全体を印刷したり、ラップしたりで、グラフィカルでとてもいい。
0708リキュール01
この2つのボトルは、S社から発売されている、フランス原産のリキュールである。
右が、パッションフルーツのリキュールでラテントロピカルをイメージした、「PASSIMO」である。
左は、ラム酒をベースにしたココナッツリキュールで、「COCOMO」である。
いずれも、炭酸や、ジュースなどで割って飲むが、甘くて、食後酒としてとてもいい。
0708リキュール02
この2つのボトルもS社から発売されている炭酸が入った、お酒です。
右は、マンゴーとヨーグルト風味のラッシーカクテルで、のどが渇いたときに飲むととても美味しいジュースのようなお酒である。
左は、「CAMPARI」であるが、昔から飲んでいた少し薬草ポイ味がなく、カンパリソーダーファンとしては、やや物足りない味であるが、グラスに注ぐときれいで飲んでいても楽しい。
0708ホッピイ
ボトルのデザインとは関係ないが、愛飲のホッピーである。
ホッピーはかつて東京に住んでいたころから愛飲しているお酒で、
今でこそ、焼酎で割るサワー系のものが多いが、30年前に、ビールのポップ味を、焼酎と割って飲む発想に初めて出合った時は、感激したものである。
0708丸八棒茶
オマケに、愛飲の丸八棒茶さんが、H社と共同開発した「加賀棒茶」のペットボトルである。手軽に加賀棒茶が飲めることに対しては嬉しいが、やはり、自分で淹れて飲むお茶のほうがやはり美味しい。

こんないろいろな飲み物と日々楽しく過ごす、暑い夏でした。

ドングリの実。

 2007-08-25
8/23日のブログの4枚目の写真で、名前がわからないと書きましたが、もう一度、樹に近づいて実を見たら、何のことはない、「クヌギ」の実でした。
TOGOとの早朝散歩ついでにパチパチ写真を撮っているので、詳しく観察しないでブログにしてしまったことに、反省。
0708どんぐり01
実の正面から見ると、いわゆるドングリの実が顔を出しています。
一見すると、海のイソギンチャクのようなモジャモジャのものに包まれ、とても不思議な実です。
0708どんぐり02
クヌギの樹は、樹皮が厚く、ゴツゴツして、とても男性的です。
0708どんぐり03
木場潟湖畔のクヌギの樹は、庵の横に、どっしりと存在しています。
0708どんぐり04
これは、コナラの木のドングリです。
童謡で、「ドングリころころ」の歌がありますが、このような形をした実をドングリといい、その転がり方を歌詞にしていますが、クヌギの実も、このような形をしていてドングリの一つといえるようです。
どうも、図鑑で比較すると、「ブナ科のコナラ属」の実がドングリと呼ばれているのかもしれない。

秋には、もっと多くの種類のドングリが落ちると思います。
チョット期待を持って、探してみたいと思います。


水波。

 2007-08-26
早朝の風のない日の木場潟は、鏡のような水面をしている。

0708水波01
夏休みの合宿なのか、早朝のカヌーの練習が行われている。
鏡のような水面を漕ぐ学生はさぞかし気持ちいいだろう。
0708水波02
カヌーがUターンしていった先には、きれいな水の波が現れる。
0708水波03
岸に近づくにつれ波が大きくなり、きれいな波紋が見える。
0708水波04
カヌーばかりではない。
水鳥たちも気持ちよく水面をすべっている。
カヌーに比べれば、波が小さいが、水面に面白い形を残している。
0708水波05
三角形に広がってゆく波は、湖畔の水面に幾何学の線を描き出した。

こんな静かな木場潟の早朝でした。

夏の終わり。

 2007-08-27
先日、アトリエに、ある取材にこられた方が、セミの鳴声が大きい所ですねと言われた。
今年の、セミの鳴声はまだ小さいほうで、うるさく鳴くときは、電話越しに、セミがイッパイ鳴いているのが聞こえると言われるほど、沢山のセミがミンミン鳴きます。
0708
前にも紹介したアブラゼミは、最後の夏を惜しむように鳴いている。
0708セミ02
ツクツクボウシも、樹液を吸いながら、あちこちで最後の声を振り絞って合唱している。
0708桂01
桂の葉っぱも、夏を惜しむかのように、黄葉し始め、夕日に照らされている。
0708月01
8/28日は皆既月食が見られるらしいが、天気はどうだろう。

子供たちにとって、夏休みの終わりはもう間近。
自由研究の宿題も、うまくできたかな?

前川(乗船体験記)Ⅰ。

 2007-08-28
昨日、以前にも紹介した、木場潟から流れる前川の体験乗船会に行ってきました。
前川は、今は埋め立てられてしまった今江潟と木場潟を結ぶ川で、戦前まで日本海~今江潟~木場潟の物流を支えた舟運の重要な川でありました。
この体験会は、柴山潟を加えた「加賀三湖」の水郷景観を紹介するために「小松・加賀水郷再生協議会」が実施したもので、旧今江潟排水機場から、前川を上り木場潟までの1.5kmを往復する乗船会でした。
0708前川01
今江町は、木場潟や今江潟での漁業や農業に従事する住民も多くいましたが、
他に機場(はたば)をしているところも多く、前川を中心に栄えていました。
0708前川09
当然、旧家も多く、文化も栄えていました。
この建物は、奥家の茶室「吸濤庵」と寄付「釣月亭」です。
「釣月亭」は窓から川面に写る月を釣るという意味でつけられた20畳の待合です。
0708前川08
この茶室で何よりも凄いのは、茶席に入るとき、前川から川船に乗り、庭先の船着場から上り園路を上っていったということです。
こんな贅沢な茶室を考えること自体、心に風情があったのでしょう。
0708前川11
もう一つ、目に付くのは、「地井家作業場」です。
0708前川12
当時としては大きな作業場で、材料や製品などの荷揚げ荷下ろしの際、船を横付けにし、アーチ型の門から作業をしていたらしいです。
0708前川13
こんな、貴重な財産を持った前川を再生しようとする動きがあります。
なんとしても、うまく再生されればと思いますが、「建築家」としての眼で、前川をもう一度見てみようと思います。

つづく。

前川(乗船体験記)Ⅱ。

 2007-08-29
前川には、立派な茶室や近代遺産を思わせる作業場ばかりあるわけではありません。
多くは、切妻屋根の蔵が建ち並ぶ河畔の風景です。
0708前川02
かつては、前川から舟で運ばれてきた物資や農業や漁業の収穫物は、「コウド」と呼ばれる路地のような船着場に陸上げされ、荷車で自宅の倉庫に運ばれていたそうです。
コウドはいたるところに設けられ、夏には、そこに風呂桶を置き、川水を汲み上げ入浴するほど、生活の中心の場で、賑わいを持った場所だったそうです。
0708前川04
しかし、車社会になり、舟で運ばれることがなくなり、コウドの行き来もなく、人の往来も絶え、今は、住宅の裏部分である、蔵だけが建ち並ぶ、静まり返った前川となっています。
0708前川05
今、前川の護岸工事が行われています。
一方で、修景再生の意見が出て、多くの人たちの意見が出されているようです。
実際に、前川を舟で通り感じたことは、歴史で読む前川と、現在の前川との大きな違いで、人の行き来、賑わいが全く違うことでした。
今の前川の風景は、郷愁(ノスタルジー)こそあるものの、生活空間から背中を向けた住宅の裏側部分の寂しい光景にしか見えませんでした。
0708前川06
この前川の修景再生を計画する以前に、前川が日常、住民に親しまれていないことが重要な問題であると思います。
住民が郷愁ある前川を何とかしたいという気持ちはわかりますが、その方法として護岸のデザインや仕掛けだけ考えればよいということではないと思います。
0708前川07
例えば、川の両サイドに水面に近い低い位置の歩道を作り、それが通学路になっていたり、散歩コースになっていたしていて、住民に身近に親しまれる前川にすることが、第一歩だと思います。

そこには、樹木が植えられ、休憩のテラスがあり、一部階段状になって水面が直にふれられるような歩道だったら、いろんな形での道草ができ、楽しい歩道になると思います。

公民館や、町の施設が川沿いに建てられ、会合やイベントが水辺で行われることで前川が身近になるでしょう。

老人ホームのような施設も、川沿いあれば、天気の良い日にお年寄りが水辺で日向ぼっこしている光景も微笑ましくいいでしょう。

川沿いのレストランやカフェがあり、夜に燈火に照らされる前川もロマンティックできれいでしょう。

場合によっては、前川全体が木場潟の水郷の延長のビオトープになっていて、水の浄化となっているのも良いでしょう。

そんな複合的なビジョンをまず描き、次に歩道や手摺の優れたデザイン、優れた照明計画、護岸の安全性などを計画していけば楽しい前川の修景再生になってゆくのではないかと思います。

そしてそれがきっかけとなり、静まり返った蔵や、立派な茶室、近代的な作業場が、活性し、再生してゆくのではないかと思います。

つづく。

前川(乗船体験記)Ⅲ。

 2007-08-30
前川をさらに木場潟へ上って行くと、河畔に樹が生い茂る情景ある風景が見えてきます。
かつての木場潟湖畔もこのような風景だったのでしょう。
こんな自然の水辺に接すると、これこそ残していかねばならない大切な風景だと感じます。
0708前川31
知人のお嬢さんがこの風景が好きで、何年か前に水彩画を描いていました。
その絵を譲ってもらい、アトリエのリビングに飾ってありますが、お嬢さんと同じく、私もこの風景がとても好きです。
0708前川32
水面に木の枝が垂れ下がり、向こうには木場潟がつながってゆきます。
0708前川36
いつもの散歩のときに渡る「五郎座橋」です。
2年ほど前までは、木製の欄干で架けられていましたが、老朽のためコンクリートの橋となり、風情が半減したようです。
同じコンクリートの橋であっても、もう少しデザインしたものであればと思います。
0708前川34
そして木場潟に出ました。
いつも見る木場潟を水面から見たのは初めてです。
その日は暑い日でしたが、水面から流れる風は涼しく、広がりある木場潟がとても気持ちよく感じました。

3回にわたり前川の乗船体験を記事にしてきました。
前川の再生保存は、大切なものです。
今後、建築家として、眼をすえ、意見を述べ、少しでも多くの人に親しまれる前川になればと思う次第であります。

おわり。
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プロフィール

家楽舎(かがくしゃ)

Author:家楽舎(かがくしゃ)
小松を中心に活動している建築家です。

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