前川 あいさつ橋
2014-05-14
BS-NHKで「日本縦断こころ旅」という番組があります。
今日の風景は、前川にかかる「あいさつ橋」から。
晴れ渡った時の白山が見える前川です。

何度かブログでも紹介をした風景。

今は、護岸工事でこの風景はなくなりました。

こころに残る風景です。
前川からの白山
2012-11-26
木場潟湖畔から白山を望む風景も良いのですが、木場潟から流れ出る前川からの風景も良いです。
昔の前川の自然風景が残る絶景ポイントです。

郷愁を感じさせ、

静かな時間が過ぎてゆくようです。

この風景に、北陸新幹線が横切ります。
早いうちにみんなで見ておかねば・・・。
和舟の乗船
2012-10-28
昨日、前川で和舟の乗船会。
和舟は、津幡町の大工さんたち有志で造られた手作りの舟。

提灯を下げた屋形舟と2艘。

前川に櫓の音が軋み、静かな時間が過ぎてゆくようです。

かつてはこの木舟、前川には何艘も行き来していました。
郷愁のあるこの企画、とてもいいです。
前川にも、和舟を。
秋の前川散策
2011-09-25
秋の澄んだ空の休日、前川の散策へ。
茶室釣月亭、前川に静かにたたずんでいます。

おぼろに水面に映る姿が、絵になります。

これまでにも何度か前川を紹介していますが、時間を感じさせてくれる、とても大切な景観です。
ブログのカテゴリーに前川を一つ付け加えました。
前川
2011前川乗船体験
2011-09-19
昨日、前川にて、和舟の乗船体験が。
茶室釣月亭の前をすいすいと。

郷愁あるJR陸橋をくぐって。

木場潟に入る自然豊かな前川。
かつての前川は、こんな自然風景だったらしいです。

そして、木場潟へ。舟の波跡がとてもいいです。

途中、エンジンが壊れ、櫓で舟をこぐことになり、なお、趣のある風景に。
今年の乗船体験は、河岸からでした。
雪化粧の前川
2010-02-05
朝の建設現場回りの前に、雪化粧となった前川へ。
屋根に雪が積もり、白く化粧をしている釣月亭はいつもより、より静かな佇まいを見せていました。

前川に降りてゆく路地「河道(こうど)」もいい雰囲気に。

西の空には青空がのぞかせ、歳月が過ぎてゆくだけの何も変わらぬいつもの風景。

日本には四季にいろんな表情をしてくれる心に残る風景があります。
冬の前川の風景も、心に残したい風景です。
※左下の「ブログ内検索」で、「前川」と検索すると、いろんな前川の表情が見ることができます。
前川乗船体験2009
2009-09-21
秋のプラチナウィークの一日目。打ち合わせなど何も予定が入っていなかったので、ドライブをしようと出かけたら、近場で前川の乗船体験をしているのを発見。
急きょ、予定を変更し、今年も前川乗船体験をしてきました。

今年は、船の上からも白山を見ることができ、白山を背景にした前川の昔の風景が思い浮かべられます。

何度通り過ぎてもいい風景。

お茶室も、前川の風景を作り出しています。

木場潟に出ると、視界が開け、遠くには白山。
これも昔と変わらぬ風景なんだろうな。

やはり殺風景な護岸。
でも、乗り合わせた地元のオバちゃんたちの、「あら~、広くなっていいわ~」の声を聞いてがっくり。
近々、前川協議会の人たちと、オブザーバーとして県庁へ出向く予定です。
最近は、時間に追われ、前川の活動をしようと思っていてもなかなかできず、やきもきしています。
少し動けるようになったら、皆様、ご協力お願いいたします。
※ブログ左最下段の、「ブログ内検索」で「前川」を検索すると、他の前川の記事が読めます。
FAVOの掲載。
2009-06-21
南加賀地方で発行されている、フリーペーパーマガジン「FAVO]に、ブログで使った写真が掲載されました。
FAVOの紙面特集で「Superb view point in South Kaga-心を鎮めてくれる、南加賀のビューポイント-」の中での掲載です。

地元のカメラ好きが、南加賀の絶景ポイントを紹介するもので、木場潟湖畔の風景や前川の風景をそのひとつとして紹介しました。

写真を撮っていると、何でもないものが美しく見えるときがあります。
逆を返せば、美しいものであるのに何でもないものにしか見えていないということです。
この特集で、南加賀の絶景、秘境が多く紹介されました。
もしかすれば、日常の中にももっと絶景があるのかもしれません。
水辺に映る風景
2009-03-10
木場潟をこれまで紹介してきて、その中に水面に映る景色もいくつか紹介してきました。
前川も水面に映す風景が魅力的です。

先日参加した「景観びと育成セミナー」の講義の中で、山岸政雄先生が、3大色に鏡のように映る色があると話されていました。

確かに、ゆらめきの中に映るものに、実と虚、それ以外何ものかがあるような気がし、魅了されます。

木場潟や前川のいずれも水辺の風景。
水は生命の中に大切なものでありますが、水辺は心の中でとても大切なもののような気がします。
3月12日(木)18時25分頃の地元放送局「石川テレビ」で前川が紹介されるそうです。
映像で、前川の魅力が見られます。
ぜひ、ご覧ください。
前川の釣月亭(きんげつてい)
2009-03-04
前川の路地裏散歩といっても、どうしても前川に面する釣月亭が気になります。
前川と陸地を結ぶ河道(こうど)から降りて釣月亭の足元もウォッチング。

お茶室から見る対岸風景は、蔵の立ち並ぶ静かな河畔の風景です。

柱で持ち上げられたピロティーの釣月亭。
やはり力強さが感じられます。

「河面にせりでた茶室を作りたい」という一念で作られたこの釣月亭には、いろんな原点が感じられます。
前川の風景もお宝ですが、この釣月亭は、日本の茶室建築の貴重なお宝です。
前川の散歩。お宝にいっぱい出会えます。
暖かくなる春の日に、お出かけしてみては。
前川の路地裏(その2)
2009-03-03
昨日に引き続き、前川の路地裏の風景。
前川の路地裏は朽ちてゆく建物ばかりではありません。
機場(はたば)として栄え、立派な建物が今でも残っています。

ひときわ大きな蔵。
いかに繁栄したか、しのばれます。

この蔵の外壁の下見板張りは、取り外せるようになっています。
蔵の外観は白漆喰のものを思い浮かべますが、
湿気の多い雪が降る小松では白漆喰だとはがれやすく、下見板貼りのほうが土壁の保護が長くできるので使われているのではないかと思います。
前川の散歩は見どころいっぱいです。
前川の路地裏(その1)
2009-03-02
昨日、天気がよく、時間も少しとれたのでこれまでにも何度か紹介している前川を散歩。
前川の風景もいいものですが、裏路地風景にもいいものがたくさんあります。

全面、ツタに覆われた使われていない倉庫。

屋根の一部がなくなり、鼻隠し板や破風板が、かろうじて屋根の形を残している建物。

下塗りの土壁があらわになり、大きな地震が来れば、ひとたまりもなく崩壊するであろう車庫。

でも、そんな中にも梅の花が。

人なつこいカモのファミリーが。
前川の風景や、裏路地。
時間が止まったようなお気に入りの風景です。
前川の風景。
2008-05-04
木場潟湖畔の風景を紹介していますが、お気に入りの風景の一つに、木場潟から前川に流れ出るあたりの風景があります。

ヤナギの木が水面に覆いかぶさり、切妻屋根の赤錆びた建物と組み合わされて、郷愁を感じさせてくれる風景です。

遠くには、白山連邦が見え、とてもいい景色のところです。

カヌーのオリンピックアジア予選競技大会が近々木場潟で行われるので、外国の選手たちも、この郷愁ある水辺を気持ちよく漕いでゆきます。

知り合いのお嬢さんもこの風景が好きで、水彩画を描かれ、その絵をアトリエのリビングに飾ってあります。
実は、近々この赤錆びた建物が壊される予定らしいです。
先日、前川の景観条例が取り交わされたらしいですが、
公聴会のとき、新しく建てる時ばかりの条例だけでなく、
今ある建物の取り壊しのことも審議する必要があると発言しましたが、
現実、このように取り壊されることになると、もう少し強く言っておけばよかったと思います。
見方を変え、今後この風景が新しくなったとき、誰もがいい風景だと感じられるようになればと思います。
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追記。
建物の所有者の方に確認しましたところ、赤錆びた建物は解体しないで、続き棟の工場を解体することでした。
よかった。
確認せずに、ブログに記事にしたことをお詫び申しあげます。(5月9日)
前川(乗船体験記)Ⅲ。
2007-08-30
前川をさらに木場潟へ上って行くと、河畔に樹が生い茂る情景ある風景が見えてきます。かつての木場潟湖畔もこのような風景だったのでしょう。
こんな自然の水辺に接すると、これこそ残していかねばならない大切な風景だと感じます。

知人のお嬢さんがこの風景が好きで、何年か前に水彩画を描いていました。
その絵を譲ってもらい、アトリエのリビングに飾ってありますが、お嬢さんと同じく、私もこの風景がとても好きです。

水面に木の枝が垂れ下がり、向こうには木場潟がつながってゆきます。

いつもの散歩のときに渡る「五郎座橋」です。
2年ほど前までは、木製の欄干で架けられていましたが、老朽のためコンクリートの橋となり、風情が半減したようです。
同じコンクリートの橋であっても、もう少しデザインしたものであればと思います。

そして木場潟に出ました。
いつも見る木場潟を水面から見たのは初めてです。
その日は暑い日でしたが、水面から流れる風は涼しく、広がりある木場潟がとても気持ちよく感じました。
3回にわたり前川の乗船体験を記事にしてきました。
前川の再生保存は、大切なものです。
今後、建築家として、眼をすえ、意見を述べ、少しでも多くの人に親しまれる前川になればと思う次第であります。
おわり。
前川(乗船体験記)Ⅱ。
2007-08-29
前川には、立派な茶室や近代遺産を思わせる作業場ばかりあるわけではありません。多くは、切妻屋根の蔵が建ち並ぶ河畔の風景です。

かつては、前川から舟で運ばれてきた物資や農業や漁業の収穫物は、「コウド」と呼ばれる路地のような船着場に陸上げされ、荷車で自宅の倉庫に運ばれていたそうです。
コウドはいたるところに設けられ、夏には、そこに風呂桶を置き、川水を汲み上げ入浴するほど、生活の中心の場で、賑わいを持った場所だったそうです。

しかし、車社会になり、舟で運ばれることがなくなり、コウドの行き来もなく、人の往来も絶え、今は、住宅の裏部分である、蔵だけが建ち並ぶ、静まり返った前川となっています。

今、前川の護岸工事が行われています。
一方で、修景再生の意見が出て、多くの人たちの意見が出されているようです。
実際に、前川を舟で通り感じたことは、歴史で読む前川と、現在の前川との大きな違いで、人の行き来、賑わいが全く違うことでした。
今の前川の風景は、郷愁(ノスタルジー)こそあるものの、生活空間から背中を向けた住宅の裏側部分の寂しい光景にしか見えませんでした。

この前川の修景再生を計画する以前に、前川が日常、住民に親しまれていないことが重要な問題であると思います。
住民が郷愁ある前川を何とかしたいという気持ちはわかりますが、その方法として護岸のデザインや仕掛けだけ考えればよいということではないと思います。

例えば、川の両サイドに水面に近い低い位置の歩道を作り、それが通学路になっていたり、散歩コースになっていたしていて、住民に身近に親しまれる前川にすることが、第一歩だと思います。
そこには、樹木が植えられ、休憩のテラスがあり、一部階段状になって水面が直にふれられるような歩道だったら、いろんな形での道草ができ、楽しい歩道になると思います。
公民館や、町の施設が川沿いに建てられ、会合やイベントが水辺で行われることで前川が身近になるでしょう。
老人ホームのような施設も、川沿いあれば、天気の良い日にお年寄りが水辺で日向ぼっこしている光景も微笑ましくいいでしょう。
川沿いのレストランやカフェがあり、夜に燈火に照らされる前川もロマンティックできれいでしょう。
場合によっては、前川全体が木場潟の水郷の延長のビオトープになっていて、水の浄化となっているのも良いでしょう。
そんな複合的なビジョンをまず描き、次に歩道や手摺の優れたデザイン、優れた照明計画、護岸の安全性などを計画していけば楽しい前川の修景再生になってゆくのではないかと思います。
そしてそれがきっかけとなり、静まり返った蔵や、立派な茶室、近代的な作業場が、活性し、再生してゆくのではないかと思います。
つづく。
前川(乗船体験記)Ⅰ。
2007-08-28
昨日、以前にも紹介した、木場潟から流れる前川の体験乗船会に行ってきました。前川は、今は埋め立てられてしまった今江潟と木場潟を結ぶ川で、戦前まで日本海~今江潟~木場潟の物流を支えた舟運の重要な川でありました。
この体験会は、柴山潟を加えた「加賀三湖」の水郷景観を紹介するために「小松・加賀水郷再生協議会」が実施したもので、旧今江潟排水機場から、前川を上り木場潟までの1.5kmを往復する乗船会でした。

今江町は、木場潟や今江潟での漁業や農業に従事する住民も多くいましたが、
他に機場(はたば)をしているところも多く、前川を中心に栄えていました。

当然、旧家も多く、文化も栄えていました。
この建物は、奥家の茶室「吸濤庵」と寄付「釣月亭」です。
「釣月亭」は窓から川面に写る月を釣るという意味でつけられた20畳の待合です。

この茶室で何よりも凄いのは、茶席に入るとき、前川から川船に乗り、庭先の船着場から上り園路を上っていったということです。
こんな贅沢な茶室を考えること自体、心に風情があったのでしょう。

もう一つ、目に付くのは、「地井家作業場」です。

当時としては大きな作業場で、材料や製品などの荷揚げ荷下ろしの際、船を横付けにし、アーチ型の門から作業をしていたらしいです。

こんな、貴重な財産を持った前川を再生しようとする動きがあります。
なんとしても、うまく再生されればと思いますが、「建築家」としての眼で、前川をもう一度見てみようと思います。
つづく。
木場潟から流れる前川の風景.
2007-04-09
木場潟から流れる前川を散歩した。前川は、機場で栄えた今江町の中心を流れている川である。川に面して、蔵などが建ち並び、郷愁を感じさせるいい風景である。
この風景を修景しようという話があるが、個人所有の蔵を、再生にまで進めるには、かなりのポリシーと、行動力を要することではないかと見守っている。ただ単なる郷愁だけで修景を考えているだけなら、なんのための修景なのか考える必要があると思う。(最もそのきっかけは、護岸補修から始まったものなのだが・・・。)
建築家として感じることは、大上段にその蔵などを何とかして・・・と構えるのではなく、町の人たちがその景色に毎日触れ、地域に住む愛着が生まれるような計画をすべきだと思う。
例えば、川沿いに水面近くまで下げた歩道を設け、それが通学路だったり、住民の散歩コースであったり、あるいは町役場や公民館が川に面して建てられているとか。
まずは、身近な生活の一部になるようなことから、いわゆる親水空間として組み立てていけばよいと思う。
具体的な話は別なところでもう少ししたいのだが。

機場跡の工場が岸壁に建っている。

切妻屋根の蔵が建ち並ぶ前川。

川舟の船着場があって、そこから茶室に入るという、貴重な茶室。釣月庵と吸涛庵。
季刊コンフォルト№15(建築資料研究社)に、詳細に紹介されことがあります。